前回まで、弦交換に関する記事を、全4回に分けて書いてきました。
ここからはまた、ギターソロに関係するテクニックの記事に戻っていきます。
チョーキングはギターの代表的なテクニックで、インパクトも大きいですよね。
しかし、目立たないながらも重要な役割をもつのが、
- ハンマリング・オン
- プリング・オフ
- スライド
この3つのテクニックです。
使用頻度でいえば、チョーキングよりもかなり多用されます。
まずは、その3つのテクニックの中から、「ハンマリング・オン」について書いていきます。
ハンマリングとは、どんなテクニックなのか?
「ハンマリング・オン」は、略して「ハンマリング」と呼ばれることが多いです。(※以下、ハンマリングと呼びます)
ハンマリングは主に左手のテクニックで、低い音から高い音へと音をつなげるテクニックです。
弦が振動している(音が出ている)状態で、現状よりも高い音の出るフレットを叩きつけるように押弦し、ピッキングをせずに音をつなげます。
ピッキングをしないので音のアタック感が弱めで、比較的なめらかに音をつなげることができます。
慣れないうちは力任せになってしまいがちですが、上手くなると最小限の動きと力で、しっかりした音を出せるようになります。
ハンマリングは、どのように使われる?
おなじみの使われ方は、
- スラーとして滑らかに音を繋げるため
- メロディやコードワークの中での装飾音符として
- 速弾きのレガートフレーズの中で
- 「プリング・オフ」と組み合わせた「トリル」というテクニックで
といったものが代表的です。
それからタッピングに関しても、右手でハンマリングをしているといえるでしょう。
コードワークで使われる例としては、
The Doobie Brothersの代表曲である、『LONG TRAIN RUNNIN’』のイントロなどが思い浮かびます。
また、速いパッセージを演奏する際、
すべての音をピッキングして演奏すると、アタック感が目立ってトゲトゲしい印象になってしまいがちなのですが。
レガート(ハンマリングやプリング等を多用してピッキングを最小限に演奏すること)で演奏することで、サックスのように滑らかな音程の上昇・下降を表現できます。
レガートの例としては、
B’zの松本さんのギターソロは、レガートが頻繁に使われています。
そして、「トリル」というテクニックに関しては、この後に改めて記事を書いていきたいと思います。
頻繁に使われるテクニックではないですが、ちょっとしたアクセントとして表現の幅をグンと広げるテクニックですね。
ハンマリングとリズム
ハンマリングは、通常のピッキングによる出音と違い、左手のみで音をだすテクニックのため、出音のリズムは左手に頼ることになります。
初心者の方は、ハンマリングの音が出る・出ないの他に、正確なリズムでハンマリングができているか、注意して練習してください。
ここで少し余談なのですが、両手のコンビネーション編での解説につながる面があります。
通常のピッキングでもリズムを左手でとり、それに右手が付いてくる感覚でプレイできるようになると、ほぼ無意識にハンマリングをプレイに取り入れられるでしょう。
では次回から、
実際にハンマリングのやり方や、そのコツ等を解説していきます。
では、今回はこの辺で!
By Akimaru
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