前回は、ハンマリングの概要と、主な使われ方などをご紹介しました。
今回は、ハンマリングのコツや、楽譜(スコア)での表記のされ方について触れていきます。
ハンマリングのコツ ~ポイントを解説~
まずは、ハンマリングというテクニックのポイントとなる点を挙げてみます。
- 正しいフォームでプレイする
- 狙ったフレット内の、フレット・バー付近を狙う
- 弦をヒットする瞬間に力を入れる
特に大切なポイントは上記のとおりです。
加えて、ギターの練習を毎日コツコツと続けていると、左手の指先がタコのように硬くなってくると思います。
左手がこの状態になると、ハンマリングはグンと楽になります。
何事も、“継続は力なり”ですね。
では、それぞれのポイントを解説していきます。
やはり、まずはフォームが大切
左手のフォームが良くないと、指の動きがバタついてしまい、弦の狙った位置をしっかりハンマリングできません。
加えて、思ったように力を入れるのも難しくなります。
全てのテクニックに言えることですが、しっかりとした正しいフォームを身に付けることが、まず第一に大切なポイントです。
左手のフォームに関する記事もぜひ目を通していただき、正しいフォームの参考にしてみてください。
フレット・バー付近は、音が出やすい
ハンマリングするフレット内のスペースの中でも、フレット・バーに近い方が音が出やすくなります。
これは、ピッキングして音を出す場合と同じ要素ですね。
前記した正しいフォームを身に付けていると、フレット・バー付近をピンポイントで狙うのは、かなり楽になることと思います。
ココを狙うと、しっかりした音が出やすくなりますが、力を入れすぎると、音程がシャープしやすい所でもあります。
正確な音程でプレイする為に、次に解説するポイントをおさえ、無駄な力を入れすぎないことが大切です。
弦をヒットする瞬間に力を入れる
慣れないうちは、ハンマリングの動作全体で力んでしまいがちです。
しかしながら、この弦に指先がヒットする瞬間に力を入れ、スパッと音を繋げることが重要です。
弦をヒットする瞬間まで力を入れすぎず、リラックスした状態でいることによって、以下のような効果があります。
- 狙った弦の位置を正確にヒットしやすくなる
- 指のバタつきを抑制し、スムーズな運指になる
- 無駄な力が抜けて、左手を痛めにくい
このためには、やはり正しいフォームを身に付けておくことが、前提条件となってきます。
弦をヒットした瞬間に「クッ!」と力を入れてしっかり押弦し、弦の振動を殺さないよう出音をキープしましょう。
ハンマリング、楽譜(スコア)での表記
楽譜の中でのハンマリングは、スラーの上か下に『H』と表記されます。
ハンマリングはスラーで音程が上がる際に使用するテクニックですので、音程が下がっているスラーに『H』と表記されることはありません。
加えて、前回の記事で触れたタッピングの場合は、『H』の表記に加えて、右手でハンマリングする音符に『↓』or『↑』という矢印が表記されます。
タッピングの解説に関しては、ここで書いていくとかなり長くなってしまうので、別の記事で詳しく書いていく予定です。
次回は・・
さて、いかがだったでしょうか?
次回は、ハンマリング・オンと対となるテクニック、プリング・オフについて書いていきます。
では、今回はこの辺で!
by Akimaru
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