前回は、リズムに関して、特にウラ拍の感じ方に関する内容を、2回に分けて書きました。
→【リズム感を良くしよう~ウラ拍の感じ方~①】←
→【リズム感を良くしよう~ウラ拍の感じ方~②】←
では、またギターソロに関する記事に戻っていきましょう。
今回から複数回にわたって、ギターソロで主に使われるテクニックについて、1つずつ書いていきたいと思います。
それでは最初は、エレキギターの代名詞ともいえるテクニック、『チョーキング』について書いていきます。
『チョーキング』とは左手のテクニックで、弦をフレットと平行の方向に押し上げたり、また引っ張り上げたりして音程を変える(音程を上げる/高くする)テクニックです。
チョーキングという呼び方の他に、「ベンド」と言われたりもします。
エレキギターのテクニックの中でも、とてもインパクトが強い部類に入り、特にロックやブルースでは多用されます。
洗練されたチョーキングは、たった一発でライブ会場の空気を一変させてしまうほどのインパクトがあります。
エレキギターをプレイするのなら、ぜひとも磨きをかけておきたいテクニックですね。
さて、
実際にチョーキングをする際は、ほぼ必ずと言っていいほど、ロックスタイルで演奏します。
左手のフォームの名前である“ロックスタイル”については、【ギターソロを弾こう~フォーム編-①左手~】で触れています。
チョーキングの練習をするうえで、ロックスタイルの正しいフォームは重要ですので、上記リンクの記事をぜひとも参照してください。
少し話がそれますが、僕がギターを弾き始めた中学生の頃、まだYouTubeのような動画サイトは一般的ではありませんでした。テクニックの参考にと演奏動画を見るためには、アーティストのLIVEビデオや、ギターの教則ビデオに頼っていました。
でも今はネット上で、テクニック練習の参考になる動画などを、簡単に見られる時代です。
それらを参考にして、正しいフォームを真似ていくと良いでしょう。
しかしながら、その点に関しては注意点があります。
僕が初心者の頃は、ネットでなく、ビデオやDVDに頼っていましたから、参考にする映像はプロの演奏ばかりでした。
最近はネット上で沢山の情報が入手できる反面、本当に良い情報をしっかり見定める必要があります。
特に初心者のうちは、ネット上の悪いお手本を真似てしまわないように注意してください。
一口にチョーキングと言っても、実はいくつかのバリエーションがあります。
通常、チョーキングというと、音程を“1音”上げます。
1音とは、ギターだと2フレット分の音程です。つまり、1弦10フレット(レ)をチョーキングしたとすると、1弦12フレット(ミ)の音程になるまで弦を押し上げます。
音程的なバリエーションとしては、
>ハーフ・チョーキング(半音/1フレット分)
>クオーター・チョーキング(半音の半分くらい)
>1音半チョーキング
>2音チョーキング
・・などがあります。
通常、チョーキングはピッキングをして音を出してから、左手で弦を押し上げて音程を変えるのが一般的です。
しかしそれと違い、左手で弦を押し上げて音程が上がった状態にしてから、右手でピッキングして音を出すテクニックもあります。
それは、『アップ・チョーキング』というテクニックです。
何故わざわざそんな面倒くさい事をするのか・・?
それについては、また後で触れていきます。
また、チョーキングやアップ・チョーキングして音程を上げた状態から、左手を戻して元の音程にするテクニックを、『チョーク・ダウン』といいます。
それから、2本の弦を同時にチョーキングする、『ダブル・チョーキング』なんてテクニックもあります。
・・さて、いつもと違って文字ばかりになってしまいましたが。
今回はチョーキングの概要を書いたところで、筆を置かせていただこうかと思います。
次回は、いよいよチョーキングのコツ、そして注意点に触れていきます。
僕自身の話ですが、初心者の頃にチョーキングの良くないクセがついてしまい、後々になってクセを直すのにとても苦労しました。
読んで頂いている、特に初心者の方にはぜひ参考にしていただき、僕と同じ苦労を避けていただきたいと思います。
では、今回はこの辺で!
by Akimaru
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