ご挨拶
こんばんちは´ω`)ノ
DTMの初心者の方からプロの方までお世話になることの多いフリー(無料)のプラグイン。
このフリープラグインをネットでご紹介されている方も沢山いらっしゃいまして、また紹介されているプラグインも膨大な量に及んでおりまして、だいぶ賑やかだなという印象であります。
ただそれでも、やっぱりフリーですので自分に合うものなのかとか、必要な性能を満たしているかとか、おすすめなのは有難いけど多過ぎて逆に困るとかそういうところはやっぱり多少気になりますな。
吾輩もそういうおすすめプラグインを実際に使って、これはマジで使える!っていうのをいくつか持っておりますので、どう有用であるのかってお話も軽く併せてご紹介させていただこうかと思っております。
特に、DTM初心者の方はプラグインがあまり揃っていなくて、DAW付属のやつしかないとか、そもそも何を入れたらいいか分からんってこともあるかもしれませんので、そんな方にも、お役立ていただきたいと思います。
フリーといっても、上で申し上げた通りプロが普通に使ってるものも多くありますので、タダだからってバカにしたもんじゃございません。
もし、DAWを買ったばっかりで入れ方が分からないよって人は、FLStudioとCubaseでプラグインを入れる手順を書いておりますので、そちらもご覧ください。
それではよろしくお願いいたします。
音源プラグイン
実を申しますと、吾輩は音源のプラグインはフリーのはあんまりこだわってないです(-“-;A
エフェクトに比べて音源には割とお金払っちゃう感じですので数は少ないですが、それでもいくつかありますのでどうぞ。
定番のピアノ音源 4Front Piano
これはフリーのピアノ音源を紹介されてる方はまず書かれているであろう4Front Pianoであります。
フリー音源を探していて、これが出てくると「またかよ…」ってちょっと思っちゃうやつですが、逆に言えばそれだけ多く支持されているってことでもあります。
これは種類でいうと、アップライトっていう狭い部屋でも置ける頭の高いピアノですな。
個人的には固めの印象があります。
メールアドレス登録などは不要で、導入はダウンロードしたdllファイルをフォルダに入れるだけと超お手軽なのも良いです。
探してみたらyoutubeにデモがありました。
こういう風な音なんですな。
フリーのわりには多機能なギターとベース ABPL&AGML
ベースとアコギの音源であります。
これもそこら中で見るので見慣れた方もいらっしゃるかもしれませんな。
製品としてある音源の無料版という位置付けのものでして、無料のものにしては色々出来るんですな。
キーボードの下にオレンジと水色のラインが見えると思いますが、色々とファンクションが割り当てられていて、スクラッチとかスラップとかを鳴らしたりも出来ます。
ベロシティも普通に制御できますし、1音に2サンプル割り当てられているので、連続して同じ音を出したときに微妙に異なる音が出ます。
ですので、これで機械っぽさというか打ち込みっぽさが軽減されておりますな。
導入は、登録不要のインストーラー方式であります。
公式じゃないんでしょうけど、youtubeに動画がありましたよ。
こんな音なんですな。
ローズチックな洒落たエレピ LABS ELECTRIC PIANO
これは導入面倒くさいですけど、それ差し引いてもおすすめ出来る逸品であります。
この優しく柔らかな音は実に洒落っ気があり、またオトナな雰囲気を感じさせてくれますな。
語ることがあんまりないですけど、いっぺんデモをご覧になったら、なんでおすすめなのか分かるんじゃないですかね。
導入はアカウントを作って更にSPIT FIRE AUDIOのダウンローダーをインストールするという、ちと面倒な感じなんですが、その手間を掛けても手に入れる価値は十分かと。
ローズエレピの他にも、ストリングスやソフトピアノなんかも、同じページから取得することが出来ますよ。
…まあ、容量としては軽いものではないので、とりあえず1つ選ぶとしたら、中でも一番おすすめなのがこのエレピってわけであります。
公式でyoutubeの動画があがっております。
エフェクトプラグイン
吾輩が使ってるのがCubaseとFLStudioなもんですから、この2つと親和性の高いと思うものを好んで使っております。
無論他のDAWで使っても有用だと思いますが。
T-RackS Custom Shop RMSも見られちゃう超有能なメーター&アナライザー
最初に持ってきておきたいのはこれ。
IK Multimediaといえば、SampleTankや多くのプラグイン、スピーカーやキーボード等を出していることでも有名な企業であります。
ここでアカウントを作ると、T-RackS Custom Shopというのを無償で手に入れることが出来ます。
これはこのメーカーのコンプとかEQを突っ込んで使うプラグインラックなんですけど、これ単体で超優秀なメーターとして使えるので、導入の手間を考えても入れて得しかしないプラグインです。
上の画像をご覧の通り、メーターとPHASE(ステレオの出方を見るやつ)とスペクトラムアナライザーがセットになっております。
何がいいかって、RMS値も見ることが出来るんですなコレ。
RMS値というのは超大雑把にいうと音圧を数値化したものと考えてもらえればいいんですけど、吾輩はRMSを見られるメーターをフリーでこれしか知りませんので、これは大いに活用するものであります。
RMSメーターの黄緑色のエリアがRMSの適正値として示されており、分かりやすくて非常によろしいです。
やはり、悪戯に音量を上げますと音が割れてしまいますので、どんな曲でも最後は大なり小なり音圧は上げたいものですな。
そんな時、このRMSメーターは重宝しますので、個人的に絶対に持っておきたいものの1つと考えております。
吾輩が把握してる限りでは、FLStudioにはRMSを見るメーターが標準では入っていないので、FLで作ってマスタする時はこれを使うことになります。
Cubaseには標準でRMSを見られる機能が付いているんですが、吾輩の環境のせいでしょうか、レスポンスが遅いものですから、結局これを頼ることも多いんであります。
また、吾輩はマスタではInvisible Limiter G2(有償)を使うことも多く、こっちにもRMSメーターはあるんですけど、T-RackS Custom Shopが見やすいというか見慣れているというかって感じなので、こっちを見ながら作業することも多かったり。
仕上げの段階でこれがあると捗りますので、初心者の方にこそ推したいプラグインであります。
ドラム向けコンプ Rough Rider 2
レシオが1000まで設定できるコンプです。
1000とかもはやリミッターじゃねえのとか思ったりしますが、れっきとしたコンプであります。
ドラムにぶっ差すことによってかなり音の感じが変化するのが分かりますよ。
ドラムじゃなくてもアタック感のある音には使えるかもしれませんなぁ。
だいぶ強いしレスポンスが早めのやつで、長物の音やBUSコンプには不向きでありますから、そういう用途には素直にOPTコンプやVCAコンプを使った方が良いです。
ただ、こういう尖ったコンプはDAW付属で入ってるものにはなかなかありませんので、導入推奨です。
登録不要でダウンロード出来て、導入も楽チンでありますな。
もっちりコンプ MJUCjr
Rough Rider 2が掛かりの鋭いコンプだったのに対して、こっちはモチモチっとした感じで自然に掛かるとでもいった趣のコンプになります。
左のCOMPRESSというのが、一般的に言うスレッショルドで、エンベロープは無く中央下のレバーで掛かりの速さを指定することになります。
FLStudioにもCubaseにも、こういうタイプのコンプは標準では入っていないのでフリーでちゃんと機能するこういうコンプは、1つは入れておきたいところであります。
こういうやつは、ボーカルとかストリングスとかPADみたいな長物のダイナミクスレンジ(小さいところと大きいところの差)を整えたりするのに向きます。
BUSコンプとしてはあんまり使わないかと思いますね、ってか、BUSコンプみたいな用途なら、フリーのコンプ使うよりDAW付属のコンプで足りるんじゃないですかね。
反面、掛かりは遅いのでアタックを詰めて出したい時とかですと使い物になりませんから、そこはRough Rider 2と使い分けるとよろしいんじゃないでしょうか。
登録なしで入手出来るのもいいですね。
FLにもディエッサーが欲しい…そんな時には SPITFISH
ディエッサーです。
ディエッサーというのは、一部の帯域の狭いところだけコンプを掛けるみたいなやつでありますかな、マルチバンドコンプの親戚みたいなものですのでマルチバンドコンプでも同じようなことが出来るっちゃ出来るんですが、用途が専門な分、こっちのが便利かもですね。
ボーカルの歯擦音とか、ストリングスのこすれ感が気になる時とか、そういう時に、その強すぎる高音の成分だけを潰すことが出来ます。
歯擦音なんかはボカロでも気になることはありますし、こういうのが1個使えると痒い所に手が届く感がありますな。
実際、ディエッサーの有り無しでだいぶ聴こえ方は変わりますので、歌ものを作りたい場合には用意しといた方がいいです。
CubaseはミドルグレードのArtistから標準でディエッサーが付属していますが、FLStudioは専用のディエッサーが無いので、これを入れてみるのはアリかと存じまする。
tuneで帯域を選択、senseがスレッショルド、depthで潰すってところでしょうか。
登録なしで入手できます。
お手軽に音を広げられちゃう A1StereoControl
ステレオイメージャーです。
リンクの下の方からダウンロードできます。
色々とボタンが配置されておりますが、真ん中のSTEREO WIDTHのツマミを回してやることで、こいつをぶっ差したトラックのステレオ感をお手軽に広げたり狭めたり出来ます。
FLStudio付属のFruity Stereo Enhancerが同じ用途のものとしてありますが、こっちのが色々出来ますかな。
これ、STEREO WIDTHの右にMUTE MIDとMUTE SIDEっていうボタンがあるのに気付きましたか?
名前の通り、音のMIDだけミュートとか、SIDEだけミュートなんてことをしてくれるんですな…ということは…
M/S処理的なことも、このプラグインを通せば出来ちゃったりするのか?
まあ、これでM/S処理はやったことありませんけど、1トラックをMID用とSIDE用のミキサートラックに並列で出力して、これでMID用とSIDE用にそれぞれ対応したミュートを掛ければ…パッと見た感じ出来そうではありますな。
とにかくこれの良いところは、直感的にお手軽に、ステレオ感を操作できることでありまして、初心者にもおすすめのポイントは、まさにこのお手軽さです。
ステレオ感は、いろんな局面で欲しいと思うことが多い問題ですので、これは入れといて損のないプラグインであります。
これも登録なしで入手できます。
後半へ続く
いやあ、とっておきのやつが、まだあるんでありますが、長すぎてしまうので前後編に分けさせていただきたく存じます。
本当にDTMの知識の少ない初心者の方には、確かにプラグインの良し悪しを見分けるだけの知識も積み足りないかもしれません。
ゼロから始めて、まだ何も分からないよって人でも、難しくなく、必ず役に立つであろうものだけ書かせていただいておりますので、活用されてみてはいかがでしょうか。
次回、初心者へ贈るプラグイン紹介2回目も、よろしければお付き合いくださいませ。
一旦サヨナラー
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