前回、ウラ拍の説明と、日本語に潜むリズムの特徴をご紹介しました。
今回は、その続きとして、英語のリズムの特徴を。
そしてそれを踏まえて、単にウラ拍を意識するだけでなく、ひと味違ったウラ拍の捉え方・感じ方をご紹介します。
まず、前回ご紹介した日本語のリズムの特徴は、
「オモテ拍の後に、ウラ拍がくっついてくる」
というものでした。
では、英語はどうなのか?
単純に言うと、日本語と逆になります。
「ウラ拍の後に、オモテ拍がくっついてくる」
これが英語のリズムの特徴です。
とはいっても、パッとしないと思うので、
・Hello!!
・How are you friend?
・Have a nice day!!
この3つを、前回のように音符に当てはめてみましょう。
こんな感じです。
もちろん、オモテ拍から発音することもありますが、ウラ拍の後にオモテ拍というフィーリングは変わりません。
・・ちょっと興味本意で、
「こんにちは」という日本語を、英語のリズムに当てはめてみましょう。
この通りに発音すると、外国の方が話されるような、カタコトな「コンニチハ」のイントネーションになります。
日本語も英語も、オモテ拍にアクセントがあるのは同じです。
しかし、
オモテ拍とウラ拍の関係性の違いは、言葉のイントネーションを大きく変えてしまうほどなのです。
これは、見逃すわけにはいかない要素ですね。
言葉に関する記述はここまでにして、音楽的なリズムの話に戻りましょう。
ここまで書いてきたように、英語のリズムは、ウラ拍の後ろにオモテ拍がくっついてくるフィーリングです。
図解にして、日本語のリズムと比べてみましょう。
オモテ拍とウラ拍を1セットとして考えたとすると、上図のような違いになります。
次に、いきなり楽器を演奏するのではなくて、普段聴いている楽曲を、英語のリズムのフィーリングを意識しながら聴いてみると良いでしょう。
それだけでも、そのフィーリングが体にしみ込んでいくと思います。これは、電車の中などでもできますね。
そうやって楽曲を聴いてみると、いつもと違った感覚になるはずです。
とても生き生きとした、躍動感あるリズムとなって感じられると思います。
簡単に言うと、日本語のリズムではブツブツ途切れるようなフィーリングだったリズムですが。
英語のリズムでは音符と音符がつながって円を描き、滑らかに転がっていくようなフィーリングに感じられるでしょう。
そして楽器を持って、そのフィーリングを音で表現できると、聴き手にも一味違ったリズムを感じさせ、グルーヴ感溢れる演奏に近づけるはずです。
いかがでしたか?
次回はギターソロに関する内容に戻り、代表的なテクニックをご紹介していきたいと思います。
特に初心者の方は各テクニックのコツや注意点をおさえ、良くない癖がつくのを避けていただければと思います。
まずは、エレキギターの代名詞ともいえるテクニック『チョーキング』に触れていきます。
では、今回はこの辺で!
by Akimaru
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