ご挨拶
こんばんちは|´゜∀゜)ノ
Synth1を使って、実際に曲を作りながらシンセの使い方っていうか音作りの感じを晒していくシリーズの4回目であります。
当シリーズの記事はこれ↓
今更ですが、ソフトシンセの基本的な操作は分かっているテイでこのシリーズは進めております。
ソフトシンセの基本が知りたい方には、それを趣旨とした記事も書かせていただいております。
んで、本日は、シンセプラックを作ってみようかと思っております。
プラックは、「弦楽器を弾いたような音」と解説されることが多い音でありまして、サスティンが短く、鳴ってすぐに減退するような音であります。
これがまた優等生でして、メロディ、バッキング、効果音的用法、その他ウワモノと、多岐にわたる用途で活躍してくれますので、プラックの知識は是非とも覚えておきたいところです。
それではよろしくお願いいたします。
プラックの基本パラメーター
プラックをどういう風に使うか考えますと、色々と使い道がありますのでちょっと悩んじゃうんですが、まずは普通にウワモノで賑やかしてやろうと思います。
お約束の素の音を乗せます。波形は四角波です。
はじめにお話ししました通り、プラックは減衰の早い音ですので、音作りをする上でそのようにエンベロープを操作するという前提がありますね。
プラックたらしめるものといえば、最速のアタックと早い減衰ですかな。
そのようにしたい時は、エンベロープでどのように操作したらよいでしょうか?
まず、弾くようなアタック感が必要になりますので、アタックは最速に設定します。
それから、減衰後に音が消えるようにしたいので、サスティンレベルも最低にしますね。
んで、アタックから消音に要する時間をディケイタイムで調節するということです。
あと、フィルターを絞るわけですから、レゾナンスが高ければミャウミャウ言うようになります。
コレの掛かり具合も余裕があれば見ていきたいところであります。
ディケイタイムをちょっと変えただけでも、かなり違いがあることが分かりますねぃ。
上の音源のどちらが良いかは、完全に好みになりますね。
ところで、波形はp/wを少し下げて矩形波として鳴らしております。
矩形波は倍音の鳴り方を細かくいじることが出来ますので、個人的に気に入っております。
それに、ゲームをされる方にとっては、四角波や矩形波は耳によく馴染むのでは?
プラックの音作りはどのように考えようか?
まずプラックの特徴を改めて見てみますよ。
アタックは速く、そして減衰も早い。
これはプラック系の最大の特徴であり、音作りの観点から見ると制限でもあると言えるかもしれません。
これまでリードやパッドみたいな、鍵盤を押している間鳴り続ける音を作ってきましたが、プラックは短い音でありますので、短い音なりの音作りのアプローチを探っていくことになります。
具体的には、音色を根本的に決める要素の選定に、特に重きを置いていくということになるでしょうか?
基本波形を見直す
パラメーターは上の画像のような感じとして、波形別にどんな感じか聴き比べてみます。
まあ、どんな音を作る時もそうですけど、やっぱり波形が違えばそれだけで音の性格は全く違いますな。
改めて聴き比べて、よくわかりますが、こうやって聴いてみると正弦波もなかなかどうして…。
元はポーっと鳴ってるだけのあの正弦波が、エンベロープやデチューンを施すとこんなに化けるもんなんであります。
ノコギリ波は、トランスではお馴染みって感じの風体ですかな。
ノコギリデチューンはシンセの基本形ですね。
デチューン幅は広く?それとも狭く?
四角波のやつで、デチューンを広くした場合と狭くした場合を聴き比べてみます。
全然違いますな!あたりまえですけど!
デチューン幅を広く取った方が、音像が散りますので音の輪郭がぼやけて聴こえるとでも言いましょうか。
デチューンが狭い方が、輪郭感がより鮮明なイメージがあるかと思います。
ご自身の耳で聴いてみて、そのイメージは掴めたでしょうか?
思い切って音を大きく変化させるエフェクトでも…?
まあ、確かに音そのものを全く変えてしまうエフェクトを使うのも面白いかもしれません。
サウンドメイクという観点では理にかなっております。
エフェクトを使いだすと、シンセのパラメーターのお話から外れて…言ってしまえばキリが無いのでほんのちょっとだけ見てみましょう。
FLに内蔵されてるVocodexというボコーダーを使ってみました。
ボーカルに掛けて遊んだりするようなエフェクトなんですが、シンセに使ってもボコーダーっぽさは出せますし、案外面白い変わり方をしてくれますな。
これ採用してみますか。
また歪ませ系エフェクトです。
プラックを歪ませるってあんまり聴いたことないんですが、使い方次第でありましょうか?う~ん…。
使うにしても、mixで混ぜ量を控えめにするのがいいかもしれませんなあ。
吾輩的にはどうかと?ボツですなこれは。
ダブルトラッキング、ショートディレイで音像感を左右に散らかす
別にダブルトラッキングというのはプラック専用のテクではないんですが、今回プラックを左右に散らしたい気分なので、ちょっとこれについてお話させてください。
そも、ダブルトラッキングってなんやねん?っていうと、ミキサーに同じ音の出るトラックを2つ用意して、それぞれ異なる処理をすること…だと思うんですが、まあ概ねそんな感じです。はい。
上の画像の通り、プラックのトラックは左からだけ、もう一つのプラックのトラックは右からだけ音が出るようにしました。
んで、左右のトラックに、僅かに異なるパラメーターのディレイを掛けております。
それも超極小の。
これによって、立体的なステレオ感?を出すことが出来るんでありますな。
ステレオイメージャーとはまた趣が異なりますよ。
アリとナシで比較してみます。
当然ですが、トラックを2つにするわけでありますから、音量も2倍になりますな。
ダブルトラッキング後は、音量の調整は忘れずに行いませう。
プラック作りのまとめ
とりあえず、軽くミックスして聴いてみましょう。
トラック数が増えてきますと、音色同士の帯域も被りやすくなってきますので、EQとかでちゃんと混ざるように(マスキングっていいます)してやりませんと埋もれるトラックとかも出てくるようになりましたな。
まあ、そういうお話はミックスのお話をさせていただく時にでも文量を割きたいと思っております。
プラックの用法はまだ書き足りないのでありますが、ここまでで一度要点をまとめます。
何と言っても、最速のアタックとディケイタイムによる減衰時間の調整、これに尽きるかと。
プラックという音色の特色を出すための最重要事項であります。
そして、一音あたりの時間が短いですから、音を変えたい時は思い切った変え方をしてみる。
この2点でありましょうかな。
まだプラックや、四角波/矩形波の魅力をお話しできそうですので、またこの続きをお話させていただけたらと思います。
一旦ここまで。
また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
サヨナラー
コメントを残す