こんばんちは( ゚Д゚)ノ
Steamの良作インディーホラーゲーム、米砂原醫院をクリアしました!
前回は遂にキシミ様に遭遇、追跡を躱しながら隔離病棟の奥で泣き続ける赤ちゃんの人形の元まで辿り着いたのでした。
この赤ちゃんの人形が置かれた部屋、その状況は凄惨なものであり、ここで何があったのかと気にせずにはおれませぬ(; ゚Д゚)
今回はここからのスタートとなりますです…それではよろしくお願いいたします( ゚Д゚)
米砂原醫院の概要
米砂原醫院は、インディーゲームメーカーDorsalFin Studioより発売されておりますホラーゲームであります。
現在steamとNintendo Switchで販売を確認しておりまして、価格は1320円。
米砂原醫院(STEAM版)
https://store.steampowered.com/app/1879750/_/?l=japanese
米砂原醫院(Nintendo Switch版)
https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000062821.html
1978年、院長の突然の失踪により廃業となった医院。 10年後、捜査関係者に掛かって来た一本の電話で物語は大きく動き出す。 一体院長の身に何が起こったのか。 廃医院へ赴き過去に起きた失踪事件を追う。
https://store.steampowered.com/app/1879750/_/
#3の攻略チャート&全エンディングまとめ
- (任意)隔離病棟で作業部屋の鍵を拾う。
- (任意)作業部屋で戸棚を調べてカラスを逃がす。
- (任意)入院病棟一階配膳室でカラスがいた皿を調べる。
- (任意)院長宅の台所でツナチーキンを取る。
- (任意)入院病棟一階配膳室の皿にツナチーキンを置く。
- (任意)時間を置いてから配膳室に戻り、カラスの落とした目を拾う。
- (任意)目を隔離病棟15号室の人形にはめる。
- 施療棟一階機械室で配電盤を調べる。
- 隔離病棟階段踊り場、施療棟一階待合室、院長宅二階応接室でオルゴール盤を取る。
- 配電盤にオルゴールをセットして隠し扉を開く。
- 米砂原総介の遺体から歯を抜き取る。
- 受付ロビーの昇の箱に院長の歯を入れる。
- 昇の箱に入っていた板札を魂雅楽に入れてハンドルを回す。
- エンディング
バッドエンディング1:賢明な判断
ゲーム開始直後、入ってきた玄関を引き返して外に出るとこのエンディングになります。
主人公は無事に帰ることが出来ますが、後日、米砂原醫院の捜査を依頼してきた宮本登美子が変死体で発見されてしまうという後味の悪いエンディング。
実際のこのエンディングの模様は過去記事の動画に収録されております。
バッドエンディング2:最悪の結末
機械室に侵入後、魂雅楽を「降」表示のままハンドルを回すとこのエンディングになります。
降霊の雅楽に引き寄せられたキシミ様が迫って来て暗転…主人公がキシミ様に取り込まれてしまいます…。
真エンディング:お軋み様昇天
待合室に置かれた昇の箱に院長の歯を入れて、箱に入っていた板札を魂雅楽に入れて「昇」表示にしてからハンドルを回すと、このエンディングになります。
この後、スタッフロールとエピローグが流れて米砂原醫院の怪事件は終結ということになりますが…キシミ様の他にも多くの心霊現象が発生していた米砂原醫院には、果たして本当に平穏は訪れたのでしょうか?
真砂楼から突然のオシン様襲来
隔離病棟を一通り回って、院内はざっと一通り回ったことになります。
赤ちゃんの目関連で院内を再探索していたところ、オシン様のお面が落ちてきた座敷の障子戸が解放されておりました…。
進んでみると、中には週刊筆秋…前作真砂楼の主人公が、廃旅館内を探険した一部始終が連載で書かれております。
ここに落ちている分が最終回…まさしく、真砂楼の最終局面に起こったことが違わず書き記されておりました。
しかし週刊筆秋も、こんな話をよく連載しようと思ったもんですなw
月刊ムーとかだったら面白がってこういう話は載せそうなもんですけど、この週刊筆秋という雑誌はどういう話題を乗せてる雑誌なんでしょうな…謎です。
なんて軽い気持ちで週刊筆秋を読み終えたところでしたが、ここで異変が発生。
部屋の戸が完全に閉じられてしまい、何故か無かったはずの人形…モモタリ様が化粧台に置かれているじゃありませんか( ゚Д゚)
いや、よく見たら床中に夥しい数のモモタリ様が!
そして後ろから物音が…振り向いてみると…。
なんでお前ここにおんねん?!
突然のオシン様襲来、これが本物だったら完全に詰んでるところ…ですが。
どうやら幻覚だったようです…一瞬の暗転の後、モモタリ様もオシン様も、鳥居も何もかも無くなっていました。
そして、後に残っていたのは…。
週刊筆秋4冊を読破+オシン様のお面をゲットすることで、実績が解除されました。
これは恐らく、真砂楼の宣伝も兼ねた前作のプレイヤーへのサービスでしょう。
ストーリー上、真砂楼の登場キャラが関係してくる理由が全くないですから、これはオマケ要素と見てよいでしょうな( ゚Д゚)
赤ちゃんの目を探して…カラスを追う
さて、オシン様とのなんやかんやと前後する形で、作業部屋の探索をしていたのですが、そこでカラスを助けておりました。
作業部屋の戸棚からカラスが!
そもそも10年前に廃院となって以来ほとんど手つかずのはずの病院の戸棚の中に、生きたカラスがいるのかってのがまず謎ではあるんですが…。
とにかくこのゲームは、どこかでフラグを立て続けて進んで行くゲーム。
このカラスだって無意味に閉じ込められていたわけでは無いはずであります( ゚Д゚)
どこかに逃げて行ったであろうカラスを探して、また院内をひとまわりってわけですな…。
入院病棟の配膳室にカラスが来ていたのでツナチーキンをあげよう
逃げたカラスを探し回っておりますと、入院病棟の配膳室で物欲しそうにしてましたw
いつから戸棚に入っていたんだか分かりませんけど、腹をすかして皿をつついておりました。
台所にツナチーキンの缶があったのを思い出した主人公は、カラスの為に缶詰めを取って来てやることにしたのでした。
カラスに缶詰をあげると、人形の目を持っていました…一体どこで拾ったのか?
カラスは光物が好きだって言いますからね、病室から外に捨てられた人形の目をたまたま拾ったのかもしれませぬ。
赤ちゃんの人形に目を戻して実績を解除
では早速、カラスから貰った目を赤ちゃんの人形にねじ込んでやろうってことで、隔離病棟15号室に戻って来ました。
目を人形に返してやると、赤ちゃんの人形が笑い返してくるじゃありませんか( ゚Д゚)
よかったよかった…と、思ったその直後…。
瞬きをしたほんの一瞬で、部屋は赤く染まっていたのでした…。
おもわず主人公も「これで良かったのか?」と独り言ちるという有様。
しかしこれは一体どういうことなのか?
目を取り戻した赤ちゃんは確かに笑っていたというのに…。
これによって、実績「呪いの人形」が解除されましたぞ…妙に後味の悪いサイドイベントでありました( ゚Д゚)
考察のネタにはなりますけど…。
機械室に魂雅楽を発見
隔離病棟一階の事務室で、機械室の鍵をゲットしておりました。
機械室を調べれば、院内の全ての部屋を調べたことになり、つまりこの呪われた病院の捜査もついに佳境というわけであります。
んで、機械室に歩を進めてみますと、配電盤で何かをしている米砂原院長の姿が見えました。
まあ、すぐに消えてしまったので、これは残留思念的な何かなんだろうっていうのが分かりますな。
んじゃ、そいつを調べてやろうってことで開けてやりますと、なんと配電盤にオルゴールが仕込まれておりました。
随分手の込んだことをするじゃない…( ゚Д゚)
このオルゴールにはNo1、No3、No6と書かれていて、つまりここに当てはまるオルゴール盤をセットしろって事のようです。
これは序盤のオルゴール探しで壁に掛かったオルゴール盤を探し回っていれば、Noいくつみたいなタイトルのオルゴール盤があったのを思い出すことでありましょう。
まずNo1のオルゴール盤ですが、隔離病棟で赤ちゃんが泣いていた15号室の前に階段がありまして、この階段の踊り場の壁に掛かっております。
No3は院長宅、スタート地点のエリアですな、ここの二階応接室の柱時計横にありました。
No6は施療棟の受付、地図では待合室と書かれた場所の壁に掛けられてありました。
降と書かれた魂雅楽を回した結果、「最悪の結末」に
オルゴールの仕掛けを解いて隠し扉の奥へ進むと、バカデカいキシミ様のミイラと、同じくミイラ化した米砂原院長の死体が倒れておりました…。
確かに院長が失踪した事件を追っていたわけですが、一体ここで何があったというのか?
しかし、気になるのは院長の顛末よりもミイラ化したキシミ様の方です( ゚Д゚)
確かキシミ様は院内を徘徊してこちらを追い回して来ていたはず。
ならこのデカブツは何だというのか?
多分ですが、ここに横たわるミイラが慿神体に実際にパーツを繋げて作られてたキシミ様の本体なのでしょうよ。
そして、その横には探していた忌まわしきアーティファクト「魂雅楽」が置かれていたのでした。
院長はキシミ様を召喚後、そのままキシミ様に処されたものと思われますので、今魂雅楽は「降」の状態になっておるというワケですな( ゚Д゚)
何度か魂雅楽を調べてみると、主人公は魂雅楽を回し始めてしまいました。
すると、魂雅楽の音に引き寄せられてキシミ様がこちらに向かってきております!
キシミ様が迫り来るというのに、なぜか魂雅楽を回し続ける主人公( ゚Д゚)
その結果、バシッと殴られてキシミ様に取り込まれてしまうのでした…。
こうして実績「最悪の結末」が解除されたのでした…w
魂雅楽を昇に変換し真エンディングへ
まあ、降の状態で魂雅楽を回すからああなっちまったのは分かっているわけですから、この魂雅楽を昇の状態にしてやってから回せばいいんだろうっていうのは分かりますな。
待合室に昇の箱が置かれていたのは、早い段階で発見しております。
思った通り、院長から引っこ抜いた歯を昇の箱にブチ込んでやりますと箱が開き、中には板札が入っておりました。
これがキシミ様を昇天させるのに使う札ということか。
そうはさせまいと、キシミ様が奇襲を仕掛けてきましたが、落ち着いて対処すれば逃げ切るのは難しくないです。
魂雅楽に昇の札板を差し込んで、魂雅楽が昇の状態に変化しました。
昇の魂雅楽を回してみると、またキシミ様が現れました…しつこいね~。
しかし、今は昇の状態…上手くいくことを信じて回し続けるしかありませぬ( ゚Д゚)
キシミ様がまさに目前に迫り、画面が暗転…どうなった?
と思ったらエンディング…キシミ様は活動を停止したってことでいいのかな?
板札と一緒に昇の箱に入っていた古文書があったのですが、その古文書を元にエピローグで魂雅楽とは、キシミ様とは何だったのかということが書かれていました。
詳しくは動画をどうぞ…お願いいたしますw
米砂原醫院クリアレビュー
普段インディーゲームを探して遊んでいる身として言わせていただきますと、DorsalFin Studioのゲームはインディーゲームとして一つ抜きんでたクオリティを誇っておりますね。
まだ作品数は多くありませんが、新作の制作も進んでいるとの情報もあります。
本当に細かいところに気を遣っているのが、作品をプレイしていて伝わってきますね。
いいゲームを作るメーカーだと思いますので、是非とも躍進をしていただきたいと思う次第であります( ゚Д゚)
優れたクリーチャーのデザイン
キシミ様のデザインは実に優れていて、吾輩もホラーゲームをいくつもやって来たクチなんですが、この手のデザインを和風ホラーで持ってくるっていうのはなかなか大胆な発想ですな( ゚Д゚)
こういう肉の塊みたいな化け物っていうのは、バイオハザードシリーズではよく居る感じのやつではあるんですけど、歪な進化で異形と化すバイオハザードとはまた趣が違いますね。
人体のパーツをつぎはぎして、一体の怪物を作り出すっていうのが、バイオハザードとは違う妙なリアリティを感じさせます。
それでいて、人の暗き業を背負った化け物という点ではバイオに通じるところも有り、和風ホラーだからってのもありますが、日本人の感性に刺さる設定も生きているのではないでしょうか。
難易度は改善の余地ありかも
一方で、このゲームは謎解きも簡単だし、目玉であるキシミ様とのチェイスもそう難しいものではありませぬ。
プレイに慣れてきますと、キシミ様から逃げるのも作業になるようなところがあり、なんだったらキシミ様が全く視界に入らないまま避け続けることが出来てしまいます。
ですんで、せっかくあんなにイイ感じに気持ち悪いデザインの化け物から逃げるゲームなのに、その姿が見えないというのは勿体ないなーって思ったのですよ( ゚Д゚)
”見えない恐怖”っていうのも悪くないんですけど、吾輩的には「勿体ない」の印象がどうしても強くなってしまいましてな…。
このゲームは一度クリアすると高難易度を選ぶことが出来るんですが、この難易度選択は最初からあっても良かったんじゃないかなって感じであります。
それと、キシミ様が近づいてくると視界が暗転し始めるんですけど、これも他の演出にした方が良かったんじゃないかなって。
元々院内が暗い中で視界が悪くなるのはストレスでしかなく、視界を塞いで操作しにくいというのは難易度調整の方法としては微妙な気がします。
オシン様の時のように耳鳴りとノイズによる恐怖演出を取り入れた方が良かったのではないかなと。
プレイングの邪魔をしない方向での演出と上向きの難易度調整を行えば、もっと面白いゲームにも出来るポテンシャルを秘めているように感じます。
米砂原醫院の考察
米砂原醫院は、前作の真砂楼よりも作中に残された謎が多くあり、プレイしながら「これは考察が必要そうだな」っていうのは早い段階で感じておりました( ゚Д゚)
もう毎度おなじみって感じではあるんですが、米砂原醫院の考察を吾輩なりにやってみたいと思います。
一部の考察は動画内でもやっておりますけど、尺の都合もあり本記事内だけで考察している内容もございまする。
もちろん、吾輩の個人的な妄想ですので公式の設定ではありませんから、その点は了承いただきますが。
考察、看護師の霊はこちらの味方?
恐らく、行方不明となった石原奈々美であろうと予想される看護師の幽霊が、ゲーム序盤から登場しますね。
なぜそう思うのかというと、石原奈々未以外の看護師は全員、米砂原総介の失踪以降別の病院へ異動転勤となっており、米砂原醫院とのしがらみは無くなっているのが作中の読み物から分かります。
この看護師、主人公の進路を妨害したり、部屋に閉じ込めようとしたりして一見敵対的な存在であるように振る舞っていますけど、本当にこの看護師はこちらの敵なのでしょうか?
好意的に解釈してみましょう。
プレイヤーは言ってしまえば、完全な部外者であり傍観者です。
それを踏まえて考えますと、主人公が米砂原醫院に足を踏み入れるのはほとんど自殺行為。
プレイヤー目線から見るとそれは明らかなわけですが、逆に主人公目線ではそんなことは分かりませぬな。
あの看護師は、院長宅から院内へ通じる廊下で初めて現れ、主人公の目の前でドアを閉め鍵を掛けてしまいます。
入るな…ってことですよ。
看護師の霊はキシミ様の徘徊する危険な院内に人を入れないように、ドアを施錠し入れなくしたんじゃないかって考えることもできますな。
さらに手術準備室では、部屋に入った途端にドアを閉めて閉じ込められてしまいます。
手術室に進むと、準備室にある装置の謎を解くための写真と鍵を拾うことができますな。
手術室内はライトで照らされており、このメーカー製のゲームの特徴として霊の干渉を受けている所は通電する、というのが思い出されます。
なので、手術台のライトが点灯していたのは、看護師の霊によるアピールだったんだろうということになりまするな( ゚Д゚)
これを拾え、と。
それから、ちょうどこの時、徘徊していたキシミ様がすぐ傍まで接近していたタイミングでもあります。
案外、ドアをふさいで部屋にキシミ様が侵入するのを防いでくれたのかもしれません。
ま、あのまま手術室にキシミ様が入ってきてしまったら、そこでジ・エンドだったかも知れないワケですけどw
最後に現れるのはレントゲン室。
ドアを開けると急に現れて歩き去っていきます。
それっきり姿を見せることはなく、一体何のためにあそこで現れたのかと思っていたんですが…。
クリアしたから分かりますけど、レントゲン室は機械室のちょうど前にあるんですよね。
この近くに、事件の真相が隠れているぞ。
そう伝え残して、看護師の霊は姿を消したのであった…( ゚Д゚)
深読みし過ぎでしょうか?w
まあとにかく、看護師の霊はこちらの敵ではなかったんじゃないかなって、今になって思うのでした。
赤ちゃんの人形の考察1
隔離病棟15号室で何があったのか?
室内に落書きをしまくった人物が何者だったのかを考えるのが鍵になるような気がしますな( ゚Д゚)
すぐに思い付くのが、15号室の入院患者は産後の母親で、何かがあって発狂してしまった説。
もうひとつが、患者は元々狂人であったために隔離病棟に入れられてしまった説。
どっちにしても、あの部屋の状態を見るに、まともじゃなかったのは明らかです。
落書きの内容から、恐らく母親なんだろうと吾輩は推理しました。
改めて考えてみて、動画内の考察とも若干内容が異なるんですが、筋書きはこうです。
部屋の落書きはほとんど同じ文字が繰り返されているんですが、その中に「目」「ない」という落書きがひとつだけ紛れ込んでいます。
もしかしたら、15号室患者の赤ちゃんは、米砂原総院長によって出産後間もなく目を抜かれたのかもしれません。
さすがに院長も目を抜いたなんて母親に白状はしないと思いますが、自分の赤ちゃんの目が無いことを知った母親は発狂してしまいました。
目がないまま産まれてしまったとでも伝えられたのかもしれません。
あの院長ならそれくらいのことはしそうな気がするんですよ。
そしてさらに、壁には「つれてくな」という落書きも。
つまりその…言いにくいのでご想像にお任せしますが、赤ちゃん、連れて行かれちゃったんですよ。
多分母親以外の同意を得るとかなんかして…。
行き先は地下の機械室…そう、冷凍庫です。
…んまあ、妄想に過ぎないといえばそうなんですが、もしこうだったとしたら院長もクソ外道に堕ちきったということですな。
ただ、作中の院長の記録を見ていくと、これが全く否定できるような感じでもないのが我ながら嫌なところです。
それに、もしこれを作中でダイレクトに描写したらエグすぎる話ですな。
キシミ様に付いてるあの目が、まさか赤ちゃんの目だなんてね…。
案外そんな事情もあって制作側では曖昧に匂わせるに留めた…なんて邪推もできるかもしれません。
ですが、いくらなんでも無理がある、という反論もできますね。
特に母親以外の(例えば父親や、母親以外の親族)同意を得た上で、院長が赤ちゃんをナニした下りなんかは。
しかし忘れちゃならないのは、考察(もとい妄想)通りのことが仮にあったとしたら、それが起こったのは1978年だってことです。
現代とは倫理観も、家庭内での母親の立場も、そして医者という職業の立場も、全てが異なります。
赤ちゃんの人形の考察2
赤ちゃんの人形に目をはめ込むと、赤ちゃんの人形が一瞬笑いだしますが、直後に首が落ち倒れてしまいます。
刹那、部屋全体に血が染み込んだように赤く染まり、どう見ても落書きも増えているように見えます。
その異様な不気味さに圧倒され、一見意味不明な怪奇現象であるかのように見えてしまいますが…。
この時解除される実績が「呪いの人形」。
これは、誰が人形に呪いをかけたかを考えれば答えを導けそうです。
15号室に赤ちゃんの人形を届けたのが誰かは分かりません。
親族かもしれないし、院長かもしれないし、他の職員の誰かかもしれません。
いずれにせよ、この人形は慰霊のための見舞い品です。
この人形が15号室に届けられた時には、既に母親はこの世を去っていますから。
理由は発狂による自殺か、院長にやられたか…いずれにせよ既に死後のことかと。
送った側からしたら慰めの気持ちを込めてのことかもしれませんが、母親の怒りに油を注ぐだけの行為です。
生前の母親にこんなものを贈った日には、狂気と怒りの矛先が送り主に向けられるのは明白。
関係者なら誰もがそれは理解できていたと思うんですよ。
情報が少ない分誤解しやすいんですが、落書きの「赤ちゃん」というのは人形のことではなく、15号室患者の赤ちゃんのことだろうと思います。
人形の目を抜き、そして呪いをかけたのは15号室の主…母親です。
母親の怨念が、15号室の怪奇現象を起こしたと考えると辻褄を合わせることができそうなんですよね。
医者の権威という力と、周囲の圧力に押し潰された母親にとって唯一残された「憎しみを向けられる存在、怒りをぶつけられる対象」、それが赤ちゃんの人形です。
理不尽に我が子を奪われ、浅慮にも、その”代わり”として彼女に与えられた赤ちゃんの人形です。
作中、赤ちゃんの人形を泣かせ続けていたのは母親の怨念だったのでしょう。
なんならもう15号室=母親みたいな解釈でもいいかもしれませんね。
なので、主人公が人形に目を返してやると人形は笑ってくれますが、母親からしてみればそんなことは到底許せないことなわけです。
人形の首を落とし、壁一面を赤く染めたあの部屋からは、まるで果てることのない母親の怒りの声が聞こえてくるよう。
この時の主人公の独り言、「これでよかったのだろうか?」には、一体誰が答えられるでしょうか…。
機械室にあったキシミ様のミイラについて
作中では院内をキシミ様がうろついていますけど、機械室の隠し部屋の最奥まで進むと、魂雅楽とキシミ様のミイラがありますね。
ついさっきまでキシミ様に追われていたはずなのに、じゃあこのミイラは何なんだ?ってなります。
思うに、魂雅楽に付属していた慿神体というやつは、キシミ様を呼び出す際の原版として機能する呪物なんじゃないでしょうか。
院長の手記を読んでいると、魂雅楽を「降」の状態で鳴らすことでパーツを付けた慿神体が動き出すものと思ってしまいそうですが、実は違うのでは?
もし、魂雅楽を鳴らすことによって、慿神体の姿をモデルに文字通りキシミ様が「降りて」来るんだとしたら?
この考察なら、魂雅楽の横にキシミ様のミイラが横たわっているのも説明が付きます。
そしてこの考察の恐ろしいところは、慿神体=キシミ様ではないとすると、魂雅楽を「降」のまま回すことで、何度でもキシミ様を召喚してしまうということ。
もしかしたら、主人公が「降」のまま魂雅楽を回してしまったことであの時出てきたキシミ様は2体目かもしれないんですよ。
逆に「昇」の魂雅楽を回した時に現れたキシミ様は、元々院内を徘徊していたキシミ様ということで間違いないでしょうな。
降の状態と昇の状態では魂雅楽を回した際に鳴る音楽が異なっていまして、昇の音楽に引き寄せられてやって来たキシミ様は魂雅楽を前にして昇天したというのが真エンディングの暗転後の出来事名じゃないかなって思っています。
後に残ったのは、ミイラとなった慿神体だけ。
まとめとご挨拶
こんなに長く書くつもりはなかったのにw
考察を書き始めると筆が進んでしまい、一万文字近くの内容になってしまいました。
上のレビューでも書きました通り、このゲームは本当に丁寧に作ってあり、また化け物のデザインも優れていますよ。
ホラーゲームの初心者が入り口としてプレイするのに向いている他、ホラーゲーム慣れしている人でもこの雰囲気には感じ入るところがあると思います。
ちょっとでも興味がおありでしたら触ってみていい作品ではないでしょうか。
で、動画内の雑談でも触れていますが、Shadow Corridor2がとうとう発売されました!
待ちかねましたぞ( ゚Д゚)
ってことで、次にプレイするゲームはこれ一択でございますね、ちょっとパルワールドとかやってる場合じゃないわ…。
そんな感じ、もしまたご縁がありましたらよろしくお願いいたします。
サヨナラー
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