ご挨拶
こんばんちは(*´・ω・)ノ ・゚:*:゚★
前回までで、コードの基礎知識をお伝えさせていただきました。
当カテゴリにおきましては、DAWを用いた打ち込み作曲を前提にしておりますが、コードを用いた作曲の実践の前に、あといくつか、音楽を構成する大事な要素を知っておかねばならないと思います。
もしここまで読み進めてくださっているありがたいお客さんがいらっしゃいましたら、もうちょっとだけ上の画像のような顔で実践はお待ちくださいませ。
さて、今回の内容は音符(MIDI打ち込みではノート)の長さ、小節、拍子、テンポ(BPM)などです。
いずれも音楽の知識としては最も初歩的なものであり、義務教育でも勉強する内容ではあるんですけど、人と音楽の話をすると結構「知らない」って言われちゃいます。
DAW上で制作する場合も拍子やBPMは必ずはじめに決めるものですので、一応ここに記しておきたく存じます。
小節と拍がリズムの入れ物
誰しも好きな曲、憧れる曲ってあると思うんですけど、どの曲でもいいですから今ちょっと聴いてみてください(゜▽゜*)♪
曲に合わせて手を叩くとかしてリズムを取ってみると、大体は4回または3回手を叩いたところでキリの良い感じに収まると思いませぬか。
音楽がこのリズムによって組み立てられていることは、多くの方が知るところと思います。
この、曲のリズムを成立させているのが小節と、拍になりますな。
大体の曲は4/4拍子と呼ばれるリズムで出来ておるものが多いのですが、これがどういうものなのか見ていきます。
音楽は小節の集まりで出来ておるのです
先程、曲に合わせて手拍子でリズムを取る例を出しました。
手拍子4回でキリの良い曲だとすると、まさにその手拍子4回分が節目になりますな。
その節目を小節と呼びまする。
五線譜では縦線で区切られている範囲が1小節になります。
DAWのピアノロールでも同じように、視覚的に小節がどこで区分されているかが、すぐに分かるように出来ていますね。
それほど小節は、リズムを取る上で大事なものです。
そして小節は拍の集まりで出来ております
で、先程から出ている手拍子、これ自体が字の通り拍そのものなんでありますな。
手を叩く度に、1拍、2拍、3拍、4拍…4拍子なら4拍で1小節と数えるわけです。
小節の中のいくつかの区切り、これが拍であります。
1小節内の拍数が違うことで、曲の雰囲気やスピード感が変わってきたりもするのです。
3拍子なら、3拍で1小節ということになります。
例を挙げるなら、ワルツとかは3拍子を理解するのに良いんじゃないでしょうか。
音符(ノート)の長さもリズムの構成要素
拍子って、4/4みたいな感じで分数表記されますよね。
これが何かっていう話の前に、音符の長さは知っておいた方が良いでしょう。
関わりの深いことです。
音符の記号は、音楽に関わらずとも色々なところで目にいたしますな。
こういうやつです。
音符というのは、4/4拍子のとき、1小節の長さに対してどれだけの長さで音を鳴らすかを表す記号です。
図の左から順に見ていきますが、音の長さには法則性がありますので、覚えるのはたやすいでしょう。
ちなみに、この音の長さを音価って呼んだりします、ごましお程度に。
- 1番左は全音符といい、中の白い丸だけで書かれまして、白玉って呼ばれたりもします。
全音符は1小節の間、ずっと音を鳴らします。 - 2番目は2分音符と呼ばれ、スープを掬ったおたまみたいな見た目です。
小節の半分音を鳴らします。
つまり2拍分です。 - 3番目は4分音符といい、音符がオタマジャクシ呼ばわりされるのは大体コイツのせいだと思います。
こいつは名前の通り1小節を4分割した分だけ音を鳴らす記号です。
つまり、1拍分ですね。 - 4番目は8分音符です。
4分音符の棒の先に鎌が付いたようなやつです。
1小節を8分割した分の長さで音を鳴らしますが、4分音符の半分と覚えたほうが早いです。 - 5番目は16分音符と呼び、二枚刃になって切れ味が増しました。
実際、8分音符の流れの中にこいつを仕込むと、その切れ味が分かります。
もうお気づきでしょうけど、上の図の音符は1つ左の音符の半分の長さの音を鳴らすという法則があります。
ということで、こいつは1小節の1/16の長さの音を鳴らします。 - 一番右は32分音符です。
もうお分かりでしょうが、1小節を32分割した長さの音を鳴らし、16分音符の半分だとも言えます。
付点なんてのもありまする
音符の右に点が付いているのを付点音符といいます。
そのまんまです。
これは元の音符の長さの半分を、元の音符の長さに足した分の長さの音を鳴らすことになります。
要するに1.5倍の長さってことですよ。
DAWのピアノロールでは楽譜を書くわけではありませんけど、MIDI情報を打ち込むのにも必要になる概念は同じです。
音の長さを使い分けることは、あなたの曲の質を高めるために絶対に要求されることですから、音の長さが持つ法則性をしっかりと把握しておきましょうぞ。
拍子の書き方が分数な意味が分からん(;゚Д゚)そこんとこ教えれ
おk、ちょうどそれについてのお話をしようと思っていたところです。
さっきから3拍子とか4拍子とか普通に言ってましたけど、曲のリズムを表すのに拍子記号というのがあります。
こういうやつです。
こんな感じで分数で表記されておりますな。
これ、4/4拍子です。
この分数が一体何を表しているのか?
まあ、分かってしまえば簡単なことです。
算数の分数とはちょっと勝手が違いますけど、これは分母が音価、分子が拍数を表しています。
つまり、1拍の長さを何分音符とし、何拍で1小節とするか、というのを、この拍子記号は表わしておりまする。
4/4拍子だったら、4分音符が4回鳴ると1小節というリズムで曲が構成されているということですね。
先に音符の解説をさせていただいたのはこのためでした。
3/4拍子ならどうでしょうか?
…そうですね、4分音符を3回分で1小節ってことです。
他にも6/8とか色々ありますけど、差し当たり4/4の曲を作るのに慣れるのが良いかと思います。
ね、分かってしまえば簡単でしょう?
(* ゚Д゚)<オゥ
テンポ(BPM)のお話
世の中、いろんな速さの音楽がございますな。
この速さを決めるのが、テンポです。
音ゲーとかやってる人には、BPMという呼び方の方が馴染みがあるやもしれませぬ。
これは、1分間の間に何拍打つかという基準で決められております。
多くの場合は、♩=120とか、こんな感じで書かれていることが多いですね。
1分間に4分音符を120回分という意味です。
テンポの数字が大きいほど、その曲は1分間で4分音符をたくさん鳴らさねばならないので、音符の長さは短くなって(というより拍の間隔が短くなって)、曲は速くなっていきます。
逆にテンポの数字が小さいのは、その分だけ1分間あたりの拍数が少なくなりますので、1拍が長くなることになります。
よって、曲はスローに聴こえるということですな。
童謡の「チューリップ」「蝶々」となりのトトロの「散歩」あたりが、120BPMでしょうか。
おわりに
今回は音楽を構成する基本要素である小節、拍、リズムを決定付ける拍子、曲の速さを決めるテンポ(BPM)のお話をまとめてさせていただきました。
ちょっと早足だったかなって気もしますけどね;
ですが、これらを決めないことには制作が始められませんから、今回のこともよく把握されるのがよいでしょう。
今度はDAWを使って、ピアノを打ち込んでみたいですね。
ということで、今回はここまでとさせていただきとう存じまする。
今度は、コードからメロディを作る際に何を意識すれば良いか、について書かせていただきまする。
サヨナラー
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