ご挨拶
こんばんちは(〃´・ω・`)ゞ
クールでカッコいい曲を作るんだったら、マイナースケールを使えば良いんです。
メジャースケールは習得しましたので今度は、
- 3種類のマイナースケールとは
- どういう特性があるのか
- どんなときに使うのか
ってことを見ていきたいと思いまする。
以前解説をさせていただいたメジャースケールを使うことによって、コードにメロディを乗せることが出来ました。
マイナースケールもダイアトニックスケールの仲間です。
メジャースケールとインターバルが違うだけで、同じ手順でコードやメロディを付けることが出来ますぞ。
それじゃ行ってみましょう。
マイナースケール概要
学校の音楽の時間に、長調と短調について勉強されたかと思いますけど、既にお話したメジャースケールこそ、この長調のことですね。
それに対して、マイナースケールは短調のことを指します。
よく、メジャースケールは明るくて、マイナースケールは暗いという話を聞くと思います。
なんですけど、別にマイナースケールってダークな音楽専門ってわけじゃないんですよ。
クールな曲やカッチョイイ曲もマイナースケールの得意分野なんであります。
こいつを使えれば、メジャースケールだけでは作りにくい雰囲気の曲も作りやすくなり、音楽の幅が格段に広くなりますね。
メジャースケールと何が違うのか?
マイナースケールもダイアトニックスケールの仲間でありますので、白鍵だけで奏でることが出来ますが、それにはメジャースケールとはキーが異なります。
音の並びがメジャースケールとは異なるからです。
メジャースケールを白鍵だけで弾けるキーはCメジャースケールでしたね。
それに対して、白鍵だけで弾けるマイナースケールはAマイナースケールとなります。
マイナースケールはどのような音の並びなんでしょうか
さあさあそれじゃあ、画像を呼び出しますよ(*゚д)ノ<ホァ!
これがAマイナースケールの並び方です。
ピアノロールだとこうなってます。
聴いてみるとこんな感じ。
そうです、厳密にはAナチュラルマイナースケールと呼ぶんですが、メジャースケールとは違ってマイナースケールは3種類有りますです。
3種類がどう違うのか、なぜ3種類あるのかをちょっとこれから見てみます。
メジャースケールの時と同様に、マイナースケールでコードを作る場合でもイチヨンゴーの法則が通用しますので、それを念頭に置きつつ解説してまいりまする。
全3種のマイナースケール
上に挙げたのがAをキーとした時のナチュラルマイナースケールでした。
これの他に、ハーモニックマイナースケールとメロディックマイナースケールがございます。
まずはハーモニックマイナースケールを見てみましょうか。
エグみの強いハーモニックマイナースケール
ピアノロールで見てみますとこうなっております。ナチュラルマイナーと何が違うか気付きましたか?
これは、7番目のGの音が半音上がってG#になっておるんですな。
音を聴くとこんな感じですけど、7番目の音に注意して聴いてみませう。
ナチュラルマイナーと比較してみますと、だいぶエグい感じがいたしますなあ;
なんでハーモニックマイナーなんてものがあるんDA!
…って話なんですけど、前述の通りマイナースケールでコードを作るときでもイチヨンゴーの法則が通用しますので、Aマイナースケールの場合ですと主要和音はAminがⅠとなり、ⅣはDmin、ⅤがEminということになりますな。
となると、ここでⅤのEminには、7thを加えたEmin7にもトライトーンがないのでドミナント的に弱いという問題が出てきちゃうんですよ。
ですが、ここでEmin7のGを#させてやるとどうでしょう?鍵盤を弾いてみてください。
Emin7がE7に変わったのが確認できたと思います。
AハーモニックマイナーではGが半音上がってますので、青い印を付けたところがⅤ7を鍵盤で押さえる箇所になります、その中でも黄色い印の付いている3rdのG#と7thのDでは、トライトーンが出来上がっておりますな。
これぞハーモニックマイナースケールの存在意義といえます。
マイナースケール上にⅤ7を作り出すために、無理やり7番目の音を半音上げてやったのがハーモニックマイナースケールってことです。
名前の通り、ハーモニー(この場合和音という意味で)性を重視したマイナースケールでありますな。
ドミナントでE7を使いたいときに、そこだけナチュラルマイナースケールでなく、ハーモニックマイナースケールを使ってやるみたいなことができます。
3種のマイナースケールには互換性がありますので、ハーモニックマイナーと決めたらそれしか使っちゃいけないってことはないって考えちゃっても別にいいです。
場面や用途に合わせて使い分ける用の派生形ということで、基本はナチュラルマイナースケールを使い、Ⅴ7のときだけ変えたりするわけです。
これで、マイナースケールでもⅤ7が使えるようになりました。
めでたしめでたし?
歌いやすいメロディックマイナースケール
めでたしかと思いきや、ハーモニックマイナースケールにも弱点がございます。
FからG#の間は短3度も間が空いてしまっておるのに気付きましたか?
ハーモニックマイナーが持つエグみの強さの源は言うまでもなくコレなんですけど、これがもし歌だったりすると、歌う人が歌いずらかったりする場合がありまする。
V系みたいに、わざとこのエグみを生かす歌い方をする場合もあるっちゃありますが、Ⅴ7(トライトーン)を成立させつつより自然にメロディを作りたい場合とかにはこのスケールを用いる手があります。
これがメロディックマイナースケールをピアノロールで打った場合の図です。
ハーモニックマイナーと何が違うのかというと、短3度の隙間を埋める感じで第6音が半音上がっておりますな。
これによって、第6音と第7音の間が長2度で収まるようになっております。
ドミナントにこいつを使ってやると、トライトーンを出しつつも歌いやすいメロディを作ることができるかと思います。
なんかメジャースケールに似てる…
ただしこのメロディックマイナー、後半がメジャースケールとよく似た形になっているのに気付いたでしょうか。
ナチュラルマイナースケールはキー音から数えて、全、半、全、全、半、全、全の並びでしたね。
それに対してメロディックマイナーは、全、半、全、全、全、全、半になっておりますから、後半がメジャースケールと同じになっております。
どっちなんだか曖昧になりがちなので、ホントⅤ7の時しか使うものじゃないかもしれません。
吾輩なんかは個人的に使いずらくて使う機会には全然恵まれておりません´・ω・`
おわりに
今回は3種のマイナースケールのお話をさせていただきました。
基本、マイナースケールはナチュラルマイナーを用い、ドミナント時にハーモニックマイナーやメロディックマイナーを使ってやると良いということでした。
ハーモニックマイナーなんかは癖が強いのですが、インスト曲で使ってやったりすると効果は抜群であります。
あ、そうか、吾輩インストばっかり書くもんだからメロディックマイナーをあんまり使わないのかな。
まあそれはともかく、明るい曲はメジャースケール、クールな曲はマイナースケールで書いてやるとよろしいですな。
明るいとかの定義付けは、結局は作る人のセンスがカギになりまする。
そういう意味では、やはり曲の個性というのは、その人にしか出せない色みたいなものはあるんじゃないでしょうか。
前にも書きましたが、理論は所詮ルールではなくツールでありますので。
それでは今回はこれまで、サヨナラー
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