ご挨拶
こんばんちは(。・ω・。)ノ
前回は、音程(インターバル)のお話をさせていただきました。
音と音の間を何度で数えるか、というお話でしたね。
この知識は、コードについてお話をさせてもらう前によくわかっていた方が楽になります。
で、今度はスケールのお話をさせてください。
スケールは、絵を描く時に全体のイメージを決めるのに似ていますかね。
スケールというやつは、ちょっと調べただけでも沢山の種類が出てきます。
明るく陽気なのか、暗く寂しげなのか、クールでカッチョいいのか、エスニック色を出していくのか、緊迫感を出していくのか…そういう色というか性格を、各スケールは持っております。
このスケールの概念を知ることは、あなたの構想を形にする重要な第一段階なのであります。
是非、心して臨んでいただきたく存じまする。
スケールって具体的に何なの?鱗?
音楽は、好き勝手に音を出しても曲として成立しないことも多いです。
我々は、現代音楽の感覚が骨身に染みておりますので、楽曲を聴いていて音が外れていたりすると、絶対音感が無くても、すぐにおかしいと分かるはずです。
様々な楽器が重なりあって楽曲は出来ておりますので、各々が適当に演奏してしまいますと、何がなんだか分からぬことになりますな。
そうならないために、1オクターブ内で使う音の列びを最初に決めるわけです。
曲中で使う音と使わない音を、あらかじめ決めるという感じですかね。
この決められた音の列びをスケールと呼びまする。
先に解説しました全音半音の知識がここで必要になってきます。
そして、インターバル(度数)とスケールの概念を知っていることが、後のコードを知る上で活きてくることになります。
最初は一つだけ メジャースケールを覚えませう
メジャースケールというスケールがあります。
恐らく我々日本人の殆どが初めて触れるスケールがこれでしょうね。
一般的に用いられるダイアトニックスケールと呼ばれるものの中でも、最も代表的なものでもあります。
ダイアトニックスケールというのは、要はこのメジャースケールと同じ音を使ったスケール群のことです。
他のダイアトニックスケールについては、別の機会に書かせていただきますが、差し当たり最も基本といえるこのメジャースケールを覚えてしまいましょう。
さて、試しにキーボードで、Cから順に白鍵だけ押していってみてください。
聞き慣れたドレミファソラシドが鳴りましたね。
これがメジャースケールです。
正確に言いますと、Cから始まるメジャースケールなのでCメジャースケールといいます。
日本の表記では、メジャースケールは長調、Cはイロハで言えばハですので、ハ長調と書くことになりまする。
これは聞き覚えがあるんじゃないでしょうか。
ただ、ハ長調と呼ぶよりCメジャースケールと呼ぶ機会の方が多くなるでしょうから、そちらの呼び方に慣れるのがよいかと思います。
さてここで、Cメジャースケールは白鍵だけを使うということがどういう意味を持つかを、もうちょっと詳しく見ていきます。
いでよ、画像(*゚д)ノ
鍵盤の並びにご注目ください。もう既に見慣れたと思いますが、EF間とBC間には黒鍵がありませんよね。
これはEF間とBC間は、黒鍵を挟むまでもなく半音で隣接した音同士であるということです。
この音の全音と半音の並び方の法則が、スケールの概念という言い方をしてもいいかもしれません。
一旦キーのお話に触れてから、実際にキーボード等で発音してみると、スケールを易しく理解できると思います。
キー?鍵がどうしたって?
音楽でいうキーというのは、スケールを何の音から始めるか、スケールの始まりの音がキー音になります。
よく例えに出されるのがカラオケでキーを上げ下げするって話です。
あの例えは吾輩も秀逸だと思います。
カラオケでキーを動かすと、曲全体の高さが変化しますよね。
あれはキーが動くのに併せて、スケールも同時に動いているからです。
もうこれだけで、キーとスケールが音楽を構成する要素として、どれほど重要かが分かると思います。
差し当たり、キーはスケールの始まりを決める音と覚えて下され。
キーとは何かが分かったら、メジャースケールの音の並びを見ていきましょう。
全・全・半・全・全・全・半
はい、メジャースケールの音の並び方は上の図のようになっております。
はじめにスケールの基準となる音、つまりキーを1としたとき、音が一つ高くなる毎に、上の図のような間隔で音程が上がっていくことになります。
これとキーボードを参照しながら、Cメジャースケールが、キーボードの白鍵の並びと同じであることを確認してみてください。
はじめにキーですが、CメジャースケールですのでCがキーです。
そこから全音上がDですよね。
さらに、そのDから全音上、表で言うと3のところですが、Dの全音上はEです。
さて…キーから4つ目の音、つまりEの次の音は、Fなのはもうお分かりかと思います。
上の表では、4は半音になっていますが、ではキーボード上ではどうでしょうか?
…そうです、EとFは半音隣接していますので、メジャースケールの表と一致しているはずです。
こんな感じで、1オクターブ上のCまでの間隔を確認してみてください。
表と鍵盤の並び方が完全に一致しているのが分かるかと思います。
そう、ピアノやキーボードの黒鍵は適当に並べられているわけではなく、Cメジャースケール(と、もっと後で出てくるAマイナスケール)の音の並びと一致するように出来ておるのです。
ここまではおkでしょうか?
大事なのは、この、キーから始まり、全・全・半・全・全・全・半の音の並びがメジャースケールだということです。
じゃあ、C以外のメジャースケールはどう聴こえるのじゃ?
これも同様、キーから始まり、メジャースケールで定められた全・全・半・全・全・全・半の並びで音を出せば、やはりメジャースケールの音として聞えることになります。
音として聴いてみましょうか。
全て、キーを起点として全・全・半・全・全・全・半の並びで音が鳴っていることになります。
違うのは、起点となるキーの位置だけです。
上の音声で出している各スケールを音名で書き出すと、以下のようになりまする。
Cメジャースケール:Cをキーとして,D,E,F,G,A,B,C
Eメジャースケール:Eをキーとして,F#,G#,A,B,C#,D#,E
F#メジャースケール:F#をキーとして,G#,A#,B,C#,D#,E#(鍵盤上ではFの位置),F#
はじめの内は半音記号が出てきて混乱するかもしれませんが、鍵盤上で音を出しながら、色々なキーをメジャースケールに沿って弾いていくと、次第に慣れてきますよ。
というか、これは是非とも実践してメジャースケールがどういうものなのかを十分理解されてください。
CからBまでの全12音のメジャースケールを、一度弾いてみるとよいでしょう。
これを次の記事を読まれる前の宿題にしてもいいくらい重要なことですぞ。
我々の親しみあるドレミファソラシドはその呼び名に意味はなく、ド(C)をキーとしたメジャースケールだったのだと認識されると良いです。
ふむ、スケールが音の並び方だというのは分かったが、それと作曲とどういう関係が?
作曲においては、このスケールに定められた音を使って、コード(和音)に沿って音を置いていきます。
これによって、いくつもの楽器が調和した音楽を作ることができるのです。
逆に言うと、このスケールの概念が理解できていないと、それだけで凄まじい遠回りをしてしまうことになります。
時々、作曲初心者は何から勉強すればよいかという質問に対して「コードを勉強しろ」という答えを見かけますが、吾輩は「えっ」って思ってしまうんです。
間違いではないと思うんです、コードを勉強していれば、やがてスケールにもたどり着くはずですからね。
ですが、それでは順序が逆なんじゃないかと。
コードというのはスケールありきなんですから、もしも全く音楽の知識が無い人がゼロの段階でコードを学び始めても挫折は必至です。
コードが分からない時点で諦める人も多いです。
そういう人を見てきましたけど、勿体無いじゃありませんか。
この記事をご覧下さっているあなたが初心者や挫折組の方だったとしたら、どうぞ当記事を何度でもご参考になさっていただきたいと思います。
画像より字の方がよっぽど多いので読むのは正直かったるいかもしれませんけども。
ちょっと話がそれた気がせぬでもありませんけど、この世に出回っている音楽のほとんど全部が、このスケールというもののルールに則り作られているということが、今回の抑えるべきポイントですな。
ほうほう、ということは次は…
はい、コードのお話をさせていただこうと考えておりまする。
まずこのスケールを理解できれば、基礎の山場は半分以上過ぎたと考えていいです。
コードはコードで本当に色々あるんですが、超初級では超初級なりの解説をさせていただきまする。
超初級を脱したら、次第に応用を扱う技量も身に付いているはずです。
今後は実践の機会も増えてくるかと思われまするな…。
今度は、ダイアトニックコードのお話をさせていただきますよ。
ひとまず今回はこれまでとさせてください。
サヨナラー
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