ご挨拶
こんばんちは(o´・ω・`o)ノ゙
DTM初心者へお贈りするプラグイン紹介2回目でございます。
今回もプラグインのお話をさせていただきたいと思いますが、大半はミックスで役立つもののお話になりますです。
それではよろしくお願いいたします。
優しく温かく歪ませるサチュレーター IVGI2
歪み系プラグインといえばディストーションが真っ先に思い浮かぶんですが、サチュレーターもなかなかどうして。
これは簡単に使えるサチュレーターでして、DRIVEを回せばどんどん音が歪んできます。
ただしサチュレーターというと、ディストーションよりも歪み方が穏やかなところもありますんで、直接的に歪ませたような音作りをしたい場合はディストーション系プラグインを使ったりアンプシミュレーターとか差した方がいいかもしれません。
これはそういうものよりも繊細な用途に向いておりまして、僅かに歪ませた音が高音成分を含んだ音にだんだん変わってまいります。
これはセンドチャンネルで原音と混ぜて、埋もれがちな倍音の少ない音を立てる一助となるでしょう。
特にFLStudioでは、プラグインラック1つ1つにプラグインの混ぜ量を調節できるツマミが付いておりますな。
アレのおかげで、センドチャンネルをわざわざ作らなくても原音と歪音を混ぜることが出来るので、楽にこのサチュレーターを使うことが出来ますな。
温かみのある歪みを探していて、これが結構しっくりくる感じでしたので、ここでご紹介させていただきます。
テープシミュレーターや真空管コンプみたいのよりは、デジタル的というか、ああいうのよりはちょっと荒っぽい印象であります。
登録は不要で導入は楽チンであります。
スピーカーで聴こえる感じをヘッドホンで再現してくれる DeeSpeaker
DeeSpeakerは1メートル先に45度で置かれたスピーカーをヘッドホンで再現します。
https://dotec-audio.com/deespeaker_jp.html
そうなんですな。
ヘッドホンで聴くのとスピーカーで聴くのとではずいぶん違うもんなんであります。
これはMONITORって書かれてるボタンを押してオレンジに光ればオンになっている状態なんですが、初めてこれを使うと、こんなに違うものなのかと感心するかもしれません。
これは聞いた話ですが、スピーカーから聴こえるのが良い感じなら、ヘッドホンで聴いても聴きやすいものになるもんなんであります。
ところが、逆はそうとは限らないんだとか。
まあ、実際こんなプラグインが出ているんですから、そうなのかなって思いますね。
これはマスタリング前の最終ミックスで最後に差すとよろしいんじゃないでしょうか。
これでスピーカーのリスニングをシミュレーションすれば、おかしいと思える箇所を見つけやすくなるかもしれません。
これも登録なしですぐ入手できます、素晴らしいですね。
フリーでも超優秀なTDRのプラグイン達
某リゾートのことではございませんよ。
TOKYO DOWN RECORDSのフリープラグインこそ、DTM初心者にはぜひ知っておいてもらいたい吾輩のとっておき情報なんであります。
まあ、とはいっても、TDRは超有名過ぎて既にご存知の方も多いかもしれませんけど。
メアド登録してってお願いされますけど、別にしなくてもダウンロードさせてもらえます。
ありがたや。
ダイナミックEQって知ってる? TDR NOVA
フリー VST おすすめ とかで試しに検索すれば、これを紹介されているページは山ほど出てくるんじゃないかと思われますな。
アナライザー機能も付いておりまして、まあ4バンドのパラグラフィックEQかなって思いますが、UIを見ると分かる通り、EQでは普通見かけないスレッショルドが搭載されております。
スレッショルドって言ったらコンプで使うパラメーターですが、なんでそれがEQに搭載されているんでしょうか?
このTDR NOVAはダイナミック・イコライザーってやつでして、スレッショルドをオンにしておくと、指定した帯域の音量がスレッショルドを上回った時、超過分の音量を自動で抑え、スレッショルドを下回った時、ゲインを戻してくれます。
スレッショルドを上回った音量を処理するのに、コンプレッサー同様レシオ、アタック、リリースのパラメーターがありますが、潰すのではなく音量を自動で調節するという点で、効果はよく似ていますがコンプレッサーとはそのへんのアプローチが異なりますね。
これを4バンド個別に設定出来ますので、マルチバンドコンプの代替として使っても効果を発揮しますぞよ。
マルチバンドコンプは周波数帯域の指定がキッチリ分けられているのに対して、こちらはEQですから普通のパラメトリックEQのように使うことが出来て、Qも指定できます。
個人的な意見になりますが、DTM初心者の方に難しい印象を抱かれているマルチバンドコンプの代わりにこれを使ってみると、案外良い結果が得られるかもしれませんな。
もちろんこれってEQなわけですから、スレッショルドをオフにすれば、普通の4バンドパラメトリックEQとして使うことも出来ます。
マスタリング前にダイナミクスレンジを徹底的に詰める TDR Kotelnikov
これはTDRのコンプなんですが、マスタ前のダイナミクスレンジを詰める時にイイ感じで仕事してくれますよ。
説明文を読んでみますと、BUSコンプとしても有能なのかもしれません。
まあ、まずゲインリダクションのメーターを見てみてください。
初期状態で表示が3dbまででありますな。
こんなにちっちゃいダイナミクスレンジを吟味するのに使えるわけです。
ソフトニーの設定なんかも出来ちゃったりして。
TDR NOVAにも言えることですが、スレッショルドツマミの周りにある点々、あれは実はメーターになっておりまして、入力値を見ながらツマミをいじることが出来るわけなんですな。
これは直感的に操作出来てすごく助かります。マスタリングの出来なんかは、やっぱりミックスの良し悪しでほとんど決まっちゃうようなもんですけど、こういう細かいところまで拘りたいなら、これは助けになってくれるでありましょう。
4種のタイプを選択できる TDR VOS SlickEQ
アナログEQでありますな。
LOW MID HIGHの3バンドに加えて、左にHP FRIQがあります。
ハイパスってことはつまりローカットってことです。
FLStudioの付属のEQと聴き比べてみますと、より輪郭がはっきりしていて効きが強い印象であります。
どんなものに使ってもいいですけど、ドラムパーカッションと相性がいいんじゃないかなーなんて個人的には思ったりしますな。
パライコでマスキングして、ブーストはこれでやるとか、吾輩も色々実験してみたいプラグインでございます。
中央上にAmericanって書かれてるのが見えるでしょうか?
ここからAmerican,British,German,Sovietの4種選ぶことが出来まして、それぞれEQの感じが異なるんですな。
色々使ってみて、気に入った感じがあるか探ってみるのも面白いやもしれませぬ。
アナライザーを別途用意して、気に入った感じを探してみてください。
おすすめのフリープラグインのお話 おわりに
吾輩が自分で使ってみて、実用性があると思ったものをご紹介してまいりました。
「プラグインなんて何を入れればいいのか分からない」って初心者の方でも、これを入れておけば後々絶対役に立ってくれますよ。
フリーのプラグインでも、有償のものと遜色ないような素敵なプラグインは少なくないのであります。
一方、ちょっとくらいお金払ってもちゃんとしたやつを買っといた方がいいかなってやつもありますけどね。
例えばリバーブとかですかね。
リバーブにも種類がありまして、出来ればホール、ルーム、プレート3種類くらいは使い分けられるといいんですけど、FLStudioやCubase Artist等に付属してるリバーブだとちょっと難しいかもしれません。
まあ最初はそんなに拘らなくてもいいかもしれませんが、あんまり高くなければ有償でもいいよって場合には、LANDRも推奨しているValhalla VintageVerbが50ドルで買えて、その割には高性能でお手頃であります。
良きプラグインを入れて、良きDTMライフをお楽しみくだされ。
では、良プラグインのご紹介は以上で終わらせていただきますね。
サヨナラー
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