前回まで、左手と右手それぞれのフォームについて書いてきました。
今回は、ギターソロを弾く上でのテクニック等の解説に入る前に、両手のコンビネーションについて書いていきます。
ギターを弾く上で、両手のコンビネーションはとても多くの要素に影響を与えるものです。
しかしながら、どこにでもあるような内容を書くつもりはありません。ある程度ギターの経験をお持ちの方でも、1つ2つと気付きを持っていただけるような、中級~上級編です。
教則本などでは、なかなか教えてくれないディープな視点を知ったとき、きっと両手のコンビネーションの重要性をご理解いただけると思います。
難しい内容なの?
いえ、ギター初心者の方もご安心を。
今回のエッセンスをすぐに実践できなくとも、初心者のうちからコレを知っているだけで、上達のスピードは全く違ってくる内容です。
「ふ~ん」くらいの、軽い気持ちで読んで頂ければと思います。
一般的な教則本等で両手のコンビネーションというと、単なる速弾きのコツとか、その程度の内容が大半かと思います。
しかし、実はもっと多くの要素に影響を与えます。ここでは、紹介されることの少ない以下の要素に的を絞って、書いていきたいと思います。
音の芯の太さ・良い音、ダイナミクスレンジ
ギターの音作りというと、ギター本体やアンプ、エフェクターなど、機材面に目がいきがちになってしまいます。
しかし、両手でギター本体を鳴らして、それがアンプやエフェクターに送られる。
良くも悪くも、音の『根源』を作り出すのは、あなたの両手なのです。
と、ここまではよくある話。
じゃあ、どうやって両手から芯のある良い音を出すのか?なかなか紹介されていませんよね・・。
音響(PAやレコーディング)のバイトをしていた頃、その道何十年のベテランさんが、ギター弾きの僕にこんなアドバイスをくれました。
「俺たちはプレイヤーの出した音を調整して、然るべき最高の形で聴き手に届ける。しかし、無いモノ(音)を作り出すことはできない。それを作り出すのはプレイヤーの仕事だ。」
これは、レコーディングでイコライジングの作業中に頂いた言葉なのですが、とても印象に残りました。
どんなに良いアンプやエフェクターを使っても、ギターと両手で良い音を生んでいないと、機材の本来の性能を引き出せないということです。
(逆説的に、良い機材はプレイヤーの技量を表現するだけの器があるため、両手で良い音を出す練習に良い機材を使うことは大切です。)
アンプもエフェクターも、PAやミキシング作業と同じように、ギターから送られた音の信号を、調整・増幅しているにすぎませんからね。
前置きが長くなりましたが、では実際に芯のある良い音を出す、両手のコンビネーションのミソとは何か?
そのカギは、左手が握っています。
・・少しマニアックな内容で、書いていると熱くなってきてしまいました(笑)
長くなりそうなので、今回はいったん筆を置いて、続きは次回へ。
この先は、実際に演奏する際の、両手のコンビネーションのミソを紹介します。
→【ギターソロを弾こう~両手のコンビネーション編-その②~】←
では、今回はこの辺で!
by Akimaru
コメントを残す