【エフェクターを使いこなす】~コーラス編①~コーラスってどんな仕組み?

コーラス chorus ギター guitar

前回までは、
歪み系エフェクターについて書いていました。

今回からは、僕の大好きなエフェクターである、
コーラス(chorus)”について書いていきたいと思います。

特にクリーントーンで使用されることが多いエフェクターですが、
歪みサウンドでも、上手く使用すると音に厚みを持たせられます。

  • コーラスってどんな仕組み?
  • コーラスの代表的な使い方(クリーン/歪み)
  • コーラスの代表的な機種,オススメ機種

上記のテーマいついて書き進めていきます。

まず今回は、
『コーラスってどんな仕組み?』

これについて解説していきましょう。

え?コーラスとディレイは仲間なの?

“コーラス”のエフェクトは、
よく「モジュレーション系」という括りに分類されたりします。

しかしながら、
実際には「空間系」である“ディレイ(delay)”の仲間ともいえる、
そんな仕組みを持ったエフェクトです。

なぜ、ディレイの仲間といえるの?

実際に音を聞いてみると、

「音の揺れ」を生み出すコーラスと、
「山びこ」の効果をもたらすディレイ

全く違う効果を生み出しているのですが、
実は、

ある方法で“ディレイ”を掛けてやると、
それが“コーラス”のエフェクト効果をもたらすのです。

では、
その仕組みを見ていくとしましょう。

短いディレイを利用したコーラス効果

コーラス効果を作り出すには、
まずは原音に短いディレイ(だいたい15ms~30msほど)を掛けます。

このとき、
フィードバック(山びこの回数)は“1回”だけです。

そうすると、
ギター2本で同時に弾いているような、厚みのある音になります。

実際に、ディレイを使ってやってみると、

『お、コーラスっぽい感じの音!
…でも、どこかコーラスとは違う印象のサウンドだなぁ。』

という印象の音になります。

ショート・ディレイに揺らぎを加える

先程、
「原音に短いディレイを掛ける」と説明しましたが、
コーラスのエフェクトでは、これにもう一手間を加えます

その“一手間”というのが、

「短く掛けているディレイの、
ディレイ・タイム(山びこが返ってくるまでの長さ)を、
揺らすこと(長くしたり短くしたりする)」
です。

これにより、
あのコーラス独特のサウンドが出来上がります。

ちなみに、この“揺らす”効果を得るために、
「LFO」という回路が用いられます。

この「LFO」は低周波を発振するもので、
モジュレーション系のエフェクトに多く用いられます。

この回路を用いていることで、
コーラスはモジュレーション系によく分類されているのでしょう。

次回は・・

さて、
今回はコーラスの仕組みについて書いてきました。

次回は、

『コーラスの代表的な使い方』

について、
クリーンサウンド歪みサウンドに分け、
解説していきたいと思います。

では、今回はこの辺で!

by Akimaru

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