前回までは、
歪み系エフェクターについて書いていました。
今回からは、僕の大好きなエフェクターである、
“コーラス(chorus)”について書いていきたいと思います。
特にクリーントーンで使用されることが多いエフェクターですが、
歪みサウンドでも、上手く使用すると音に厚みを持たせられます。
- コーラスってどんな仕組み?
- コーラスの代表的な使い方(クリーン/歪み)
- コーラスの代表的な機種,オススメ機種
上記のテーマいついて書き進めていきます。
まず今回は、
『コーラスってどんな仕組み?』
これについて解説していきましょう。
え?コーラスとディレイは仲間なの?
“コーラス”のエフェクトは、
よく「モジュレーション系」という括りに分類されたりします。
しかしながら、
実際には「空間系」である“ディレイ(delay)”の仲間ともいえる、
そんな仕組みを持ったエフェクトです。
なぜ、ディレイの仲間といえるの?
実際に音を聞いてみると、
「音の揺れ」を生み出すコーラスと、
「山びこ」の効果をもたらすディレイ。
全く違う効果を生み出しているのですが、
実は、
ある方法で“ディレイ”を掛けてやると、
それが“コーラス”のエフェクト効果をもたらすのです。
では、
その仕組みを見ていくとしましょう。
短いディレイを利用したコーラス効果
コーラス効果を作り出すには、
まずは原音に短いディレイ(だいたい15ms~30msほど)を掛けます。
このとき、
フィードバック(山びこの回数)は“1回”だけです。
そうすると、
ギター2本で同時に弾いているような、厚みのある音になります。
実際に、ディレイを使ってやってみると、
『お、コーラスっぽい感じの音!
…でも、どこかコーラスとは違う印象のサウンドだなぁ。』
という印象の音になります。
ショート・ディレイに揺らぎを加える
先程、
「原音に短いディレイを掛ける」と説明しましたが、
コーラスのエフェクトでは、これにもう一手間を加えます。
その“一手間”というのが、
「短く掛けているディレイの、
ディレイ・タイム(山びこが返ってくるまでの長さ)を、
揺らすこと(長くしたり短くしたりする)」です。
これにより、
あのコーラス独特のサウンドが出来上がります。
ちなみに、この“揺らす”効果を得るために、
「LFO」という回路が用いられます。
この「LFO」は低周波を発振するもので、
モジュレーション系のエフェクトに多く用いられます。
この回路を用いていることで、
コーラスはモジュレーション系によく分類されているのでしょう。
次回は・・
さて、
今回はコーラスの仕組みについて書いてきました。
次回は、
『コーラスの代表的な使い方』
について、
クリーンサウンドと歪みサウンドに分け、
解説していきたいと思います。
では、今回はこの辺で!
by Akimaru
コメントを残す