幾つかのエフェクターの種類の中から、
まずは“歪み”のエフェクターについて描いていきます。
歪みをテーマに、数回の記事に分けて、
- 「歪みサウンド」とはどういうものなのか?
- 歪み系エフェクターの種類
- 僕自身の歪み系エフェクターの使い方
これらに焦点を当てて書き進めていきます。
まず今回のテーマは、
「歪みサウンド」とはどういうものなのか?
です。
エレキギターをメインに弾くギタリストにとって、歪みサウンドは永遠のロマンでありテーマ!!(ジャンルによりけりですが)
ギタリストのエフェクトボードの中には、必ず1つは歪み系エフェクターが組み込まれているといっても過言ではないほど、歪み系エフェクターはギタリストにとって重要なペダルですよね。
そんな歪み系エフェクターにとって、前回の記事で書いた内容は、非常に大きな意味をもちます。
まだ前回をお読みでない方は、ぜひこちらを一読ください。

「歪みサウンド」とは何か?
エレキギターでいう“歪み(ヒズミ)”とは、ロック系の音楽でよく聞かれる、『ギュワ~ン』という音色。
いかにもエレキギターという、迫力のあるサウンドですね!
他の表現だと、“ドライブ・サウンド”とか“ディストーション・サウンド”と呼ばれます。
この“歪み”と呼ばれるサウンド、実は、音の波形がリアルに歪んでいるサウンドなのです!

“歪み”の元祖は、アンプのナチュラル・ドライブ
音の波形が歪んだ“歪み”サウンド。
一体どうやって生まれたのでしょう?
その元祖は、ギターアンプのナチュラル・ドライブです。
最近のギターアンプには、“Gain”のツマミが付いていて、お手軽にアンプの歪みを得られますよね。
しかし、歪みサウンドが生まれた時代は、ギターアンプには“Gain”のツマミなどなく。“Volume”のツマミ1つのみ、という時代。
今の感覚だと、クリーン用のアンプ?
なんて思ってしまいそうです。
そういうアンプを、ナチュラル・ドライブさせます。
やり方は簡単、
1つしかない“Volume”のツマミを、思いっきり右に回してMAXにします!
(※超爆音ですので注意!!)
ドラムの生音さえも消し去りそうな音量になりますが…。
それをやると、Volumeのツマミは1つしかないのに、歪んだ音になるんです。
例をあげると、フェンダーのデラックス・リバーブなどは、出力が低い(22w)ので、しっかりしたクランチになります。
この“ナチュラル・ドライブ”こそが、歪みの元祖。
今や多様な“歪み”サウンドの原点です。

次のページでは、“歪み”サウンドが生まれる仕組みを解説します。
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