作曲初心者向け基礎の基礎 音程、いわゆるインターバル

キーボード

ご挨拶

こんばんちは( ノ゚Д゚)

前回は、作曲の入門者が何を最初に覚えると良いか、ということで音名をアルファベットで言えることと、全音と半音(#と♭)についてお話しましたが、バッチリでしょうか。
バッチリですね?おkです。

最初の内は、覚えることばっかりで実践を交える機会があまり取れないんですよね。
なので退屈かもしれませんけど、山場を越えると作ることの楽しさをどんどん実感できるようになってきます。

絵を描くことに例えるとしたら、今は道具の使い方を学んでる時です。
筆の持ち方とか、ペンタブの使い方とかそういうやつをですな。

じゃあご挨拶はそこそこに、当ページでは音程(インターバル)の概要のお話をさせてください。
ここが最初の山場ですから、頑張りましょう。
今回も長くなっちゃいましたけど、丁寧さを心がけてると思ってください。
クドイとか言わないでオネガイ…。

インターバルって何だ?音程って音名のことじゃないの?

違います。
吾輩、小学校の頃先生に「音程っていうのはドレミのことなのよ」なんて教えられて、長らくそうなんだと思っておりました;

いやまあ、一般的にはそれで長いこと通用してきたし、別に間違ってないのかもしれませんけど、ここでお話しする音程というのはインターバル…音と音の間の距離をどう数えるか、という内容です。

で、どう数えるのだね?

度数で数えます。
頭に長・短・増・減・完全などが付き、音がいくつ分離れているかで、長3度とか減5度とか数えたりします。

… … …あなたが音程を学ぶのが初めての方だったら、吾輩にバックドロップでもかましたいかもしれませんけど、落ち着いてくだされ。
ひとつづつ見ていきましょうか…前回のキーボードの画像を再び召喚します。
どっこいしょ

鍵盤配列

まず、頭のだのだのは一旦置いといて、白鍵だけで数えてみます。

試しに、CからEまで何度であるか、分かりますか?
答えを白字で書いときます↓反転すると見えます。
答えは3度です。

数え方はこうです、数え始める音から、何個目の音であるか…これが度数です。
なので例えば、EからAは4度になりますよね?数えてみましょうか。
E(1)F(2)G(3)A(4)…ほら、4度です。
ですから、数え始めの音を1度とするわけです。

1オクターブ高かったりするとどうなるの?

1オクターブっていうのは、一段階音域が高かったり低かったりすることです。
上の画像で鍵盤にアルファベットの書かれている範囲より高い音は1オクターブ高いですし、逆にCと書かれているところより低かったら1オクターブ低いと言えます。
うーん、何とご説明すればよいのか…鍵盤のBの右はCですけど、アルファベットが書かれているところのCより1オクターブ高いC、なんて言ったりします。
分かっていただけるといいんですが。

で、Cから1オクターブ高いCまでなら、8度あるということになりまする。
そこから上も9度、10度、11度と、普通に数えていけば大丈夫であります。

そろそろ頭の長とか短とやらが何なのか説明してくれたまへ

ここから黒鍵の話が出てきますよ。
心の準備はおkですか?
おkですね、じゃあ行きましょう。

まずは長と短について

長、あるいは短が頭に付くのは、2,3,6,7度です。長4度とか、短5度とかはありません。
で、これは何かというと、半音高いか低いかを区別するためのものです。

さっきのCからEの例で、もう一度見てみましょうか。
CからEは3度でしたよね?
これは正しくは、長3度という言い方をしますぞ。
なんで長かというと、半音高い方の3度だからです。
Eが半音高い3度…なら半音低い方の3度はどこにいるか…?
そう、E♭が短3度です。
いよいよ黒鍵が出てきてしまいました。

察しの良い方なら言う前にお気付きかもしれませんが、この2,3,6,7度は半音高いか半音低いかのどちらかしか無いんです。
真ん中(完全)が無い、長か半…じゃない長か短かしかない音程なんですな。

それじゃあ、ちょっと意地の悪い問題を…

鍵盤配列

EからG#までは、何度でしょうか?
… … …正解は長3度です。
解説しますね。
前回の内容でご説明したとおり、EとFは半音同士の関係になります。
鍵盤をご覧ください、EとFの間には黒鍵がありませんから、この二つの音は既に半音の間隔なのです。
ではEの全音上の音は何か?
そうです、全音は半音二つ分なのでF#がEの全音上ってことになりますね。
Eから見て、G#は全音二つ上なので、E(1つ目),F#(2つ目),G#(3つ目)ということで、長3度ということになります。

G#ではなく、単にGまでだとしたら、長3度であるG#から半音低いので短3度ということになるわけです。

ぐぬぬ、下手に答えを隠すと見づらくなってしまいますな…気を付けよう。

とにかく大事なことは、2,3,6,7度は完全体が無く、長か短かのどちらかしか無いということです。
これが理解すべきことです。

次に「完全」について

完全体の音程は、1度と4度、そして5度です。
長や短のように割り切れない音ではなく、逆に半音高いとか低いみたいな見方をしない完全なる音程…それが完全音程です。
8度もこの中に数えられるんですけど、8度って要するに1オクターブ上の1度ですから、8度は1度に内包されているテイで話を進めまする。

鍵盤配列

完全4度は、例えばCから見たらFがそうです。
全音2つと半音1つ、半音だけで見たら、半音5個上が完全4度ですね。
これはどの音から数えても半音5個上が完全4度になります。

次に完全5度ですが、Cから見た時のGがそれにあたります。
全音3つと半、半音で数えると半音7個上が完全5度です。

じゃあ、残りの増と減ってなんなの?

完全についてはご理解いただけましたかな?
1度、4度、5度は長短が無いので完全4度とか完全5度とか数えたりするんですね。

ところが、この完全な度数も半音上げ下げする必要がある場合があります。
その時、完全な度数は長短では表記しないので、代わりに増と減で表記すると覚えればよいです。

字面で分かると思いますが、増が半音上げ、減が半音下げになります。

完全1度を上げ下げする機会はあんまりありませんけど、減1度というのはありません。
念のため。

まとめと補足

ここまでこのページを読んで、ちょっとゴチャってる方もおられるやもしれませぬ。
インターバルは一度覚えるまでは、えらく複雑なものだと錯覚しがちです。
なので、おさらいとして今回の内容をまとめてみましょうか。
大丈夫です、今回も1記事にしては長くなっちゃいましたけど、実際に覚えることはそんなに多くないですよ。

1,4,5度は長短の無い完全(`・ω・´)

余裕があれば補足として覚えておくといいお話を一つ。
この1,4,5という数字は、音楽の基礎理論を学ぶ上で縁のある数字になります。
他の、音楽を解説されている方々がどうかはよく知らないんですけど、我輩の記事内では、今後も何度か出てくると思いまする。
仮にこれを1,4,5の法則とでも呼ぶといたしましょうか。
イチヨンゴーの法則、覚えておくとよいかもしれませぬぞよ。

長短の概念が無い1,4,5度の音を半音上げ下げする場合

この場合には、増や減を頭に付けて数えるわけです。
増をオーギュメント、減をディミニッシュとも呼び、後々はこちらの呼び方がスタンダードになるかと思います。
まあ、作曲の過程で嫌ほど見ることになると思いますので、自然と覚えられると思います。
今はイチヨンゴーが完全、増、減を用いるとだけ覚えておけばおkです。

1,4,5度以外の音は、半音高いか低いかのどちらかしかない(。´・ω・)

イチヨンゴー以外、つまり2,3,6,7度は完全な音程が無く、半音高いか低いかのどちらかしか無いので、これを長か短で表します。

数え方は覚えていますか?
数えはじめの音が1度で、そこから2度3度と増えていきます。

なんだったら、いっぺんに覚えなくたってイイ

度数表

図を作ったはいいけど、見えますでしょうか?ちっちゃくない?
あ、線消し忘れましたね…エクセルで作ったのがばれちゃう(゚ー゚;A
上の図は、Cから数え始めた時に何度かをまとめたものです。

厳密にはもっとあるんですけど、そっちまでいっちゃうと基礎の範疇を超えちゃう気がしますので割愛しますよ。
吾輩も頭パーンであります。
ですから、差し当たりこれだけ覚えればまずはよし、です。
まずは必要最低限、あとはご自身が必要性を感じた時、知識を足していけばよいのです。

なんだったら、今回の度数の概念だって、今後実践を通して嫌でも相対することなるんですから、まずは輪郭を掴み、実践の中でしっかり身に付けるってのも手です。
分からなければこの記事でも、他にインターバルを解説してくださっている方々の記事でも、戻って復習すれば済むこと。
夜逃げする予定はありませんので、いつでも戻ってきてください。
そのうち、気が付いたら覚えてます。

無理したらつまらないでしょう?そりゃあ、覚えるのは早い方がいいですけど。

おわりに

試しに、鍵盤の図やお手元のキーボードを見ながら、どこからどこまでは何度みたいな感じでランダムに数えてみてください。
アウトプット作業の一環です。
宿題みたいなもんでしょうか…強制力は皆無ですが(*´ー`)
音楽の解説では、しばしば度数による解説はあるものです。
当記事があなたのお役に立つ事をお祈り申し上げまする。

で、次の予定なんですけど、今度はスケールのお話をさせていただきたいと思っております。
絵を描くことに例えるなら、色使いやタッチ、あとはえ~と…全体の構図みたいな、作品の色味、雰囲気を決める要素になるとでも言えばいいでしょうか。
このスケールというやつも超重要な基礎でありますので、長文が予想されますな…(;´Д`A “`

え~、今回はここまででございます。
お疲れ様でしたー。

次回のお話は、スケールとキーについてです。

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