Synth1のオシレーターでは何を出来るのか?パラメーターと効果を確認してみる

Synth1 オシレーター

ご挨拶

こんばんちは(´∀`σ)σ

こないだ、Synth1を使って見る4つの波形のお話を書かせていただきましたけど、ご覧の通り、オシレーターには波形を選択する以外にも色々と出来るようにツマミが配置されておりますな。

そーいうわけですので、これらのツマミで波形の出方がどう変わるのかってお話を、今回させていただきたく存じますル。

オシレーター1の2つのツマミは何?

■の中に1と書かれているところが、オシレーター1ですな。

オシレーター1では、detFMの値を設定することが出来るということですが、こいつらは一体何者なんでしょうかね?

det(デチューン)

detuneの頭の3文字をとってdetというわけですな。

スペースの都合とかそんなんでしょうか、シンセにはあんまり長い文字を敷き詰めるわけにもいきませんから、こうやって項目を省略して表記されていることは結構あります。

で、何コレって話なんですが、tune(チューン)は合わせるとか、整える、調整するみたいなことですよね。

ギターをチューニングするとか言うでしょ。

デチューンなので、あえてズラすってことになるでしょうか。

このdetは簡易的な8重デチューンがオシレーター1に掛かるものらしく、オシレーター1の波形を8つ、音を微妙にずらして発音してくれる機能ですね。

まあ、ちょっと聴いてみますか。

ノコギリ波にdetを掛ける

ノコギリ波にdetを掛けてみますと、聞き覚えのある音が鳴りましたね。
ここでは30までdetの値を上げました。

これは有名なSuperSawってやつで、JP-8000ってシンセにはこのSuperSawが基本波形として用意されておりまして、それをdetで再現したということかもしれません。

トランスとかには絶対入ってるやつですね。

ツマミを右に回すほど波形のズレ幅が広くなっていきますねぃ…こういうのは、ほどよいズレが気持ちいいので、あんまりずらし過ぎると不協和が際立ってしまい気持ち悪くなっちゃいます。

吾輩はそんなにいくつもシンセを持っているわけじゃないんですけど、このdetというのは他のシンセには無く、普通はユニゾンといって波形を同時発音させる機能で波形をデチューンするのが一般的で、Synth1にもこのdetとは別にユニゾン機能があります。

このdetは、オシレーター1の素の波形のみに対して機能するのが、ユニゾンとの違いになるんでしょう。

FM

FMは、乗算方式のシンセとして知られています。波形と波形を掛け合わせることで、複雑な倍音を持った波形を作り出します。

Synth1は減算式のシンセでFMはサブの機能みたいな扱いですが、FM変調がメインのシンセもあったりしますな。

FLStudioのSytrusとかもFMシンセです。

そういうのはいくつもあるオシレーターをモジュレーターやキャリアと呼んだりしますが、モジュレーターが掛ける方、キャリアが掛けられる方のことをいいまして、Synth1ではシンプルにオシレーター1がモジュレーターで、オシレーター2がキャリアになります。

んで、FMはモジュレーターがキャリアに掛かるということなので、ここで言うとオシレーター1の波形がオシレーター2の波形に掛かるということになりますかね。

ノコギリ波にノコギリ波を掛けたFM

ノコギリ波にノコギリ波を掛けたFM音です。

もう、波形は何だか分からんことになっていますし、特に超高音域の倍音がかなり強調されておりますな。

このようなギラついた金属感がFMの特徴で、モジュレーターもキャリアも波形が1つでないことから、一般的には、FMを掛けた結果は予測出来ないものと言われます。

なので概ね、オシレーター1の波形に金属感を付加するという考え方で良いのではないかと。

アーケードのストⅡとかはFM音源で作られておりますな。

本格的なFM音源は難易度が高いですが、Synth1はオシレーター1を2に掛けるというだけのシンプルなものですので、手軽に試しやすいですな.ヽ(^Д^*)/. ゜

ただし、掛けた結果どうなるかは分かりませんけど。

オシレーター2の謎のスイッチ達は…?

さて…オシレーター1はdetとFMを掛けられるだけの比較的シンプルな造りでした。

一方、オシレーター2はというと、スイッチが並んでおり、また1とは異なるツマミがあり、波形一覧の右下にはオシレーター1にはない別の波形が…。

これは吾輩の主観としての意見になりますが、Synth1ではオシレーター1が発音のメイン音色となる(その音の芯になる)のに対して、オシレーター2はその芯を更に色付けするという役割を、各々持たされているような気がします。

上にスイッチが2つありますけど、先に下段の項目を見ていきたいと思います。

これらはオシレーター2で発音する音の音程に関するパラメーター達です。

track(トラッキング)

オシレーター2の左下に、trackなるスイッチがありますな。

このtrackスイッチの左に、黄緑色のランプがあり、これが点灯していますと、ONになっておることを表しています。

これはトラッキングのON/OFF切り替えのスイッチで、Synth1のマニュアルページによると…


オシレータ2のトラッキングオン/オフを決定します。トラッキングとは、打鍵したノートナンバーに応じた音程で 発音することです。オフになっている場合は、一定の周波数で発音します。

http://www.geocities.jp/daichi1969/synmanu/readme.html

…だそうです。

なので、ONになっていれば普通の楽器と同じように音程を持った音が発音されるわけですね。

OFFにすれば、例えばドレミファソラシどれを弾いても、一定の音程でしか音が出なくなるということです。

普通はONのままサウンドメイクしていくので、あまり触る機会は多くないと思います。

正直何に使うんだ?って吾輩思っておりましたが、オシレーター2では、オシレーター1とは音程が異なることで意味を持つ機能が搭載されていますので、コレもまた意味のある機能なんですね。

pitch(ピッチ)

音楽でいうピッチというのは、音程のことですね。

Synth1だけで使われているわけではなく、音楽用語として頻繁に使われる言葉ですので、知らなかった方は覚えちゃってください。

で、コレはどうやって操作するんでしょうか。

ツマミの近くにランプがありますね。

赤く点灯していれば、値が0でズレていない状態を表しています。

つまりMIDI信号やキーボードで鳴らした通りに音が出るってことです、要するにデフォルトの状態。

これは+と-に動かすことができて、値が1増減する毎に半音1つ上がったり下がったりします。

fine

pitchの右にあるfineは、音程を半音以下の範囲で動かすツマミです。

右いっぱいに回すことで1半音分上がり、左いっぱいに回すと下がります。

これらpitchfineも、シンセには大体標準で付いていますね。

ring(リングモジュレーター)

オシレーター2の2つ並んだスイッチの左にringがあります。

うーん、過去記事のどこかで書いたかどうか…音というのは振動ですので、その周波数の高低が、音の高低になります

アナライザーにも、どの周波数が発音されているのかが分かるように表記されていますね。

SPAN周波数表示位置

そしてこのringというのは、2つのオシレーターから発する周波数の和と差の、2つの音を発する機能となっております。

ここで先ほどまで見てきた、オシレーター2の音程だけを固定したり変えたりする機能が活きてくるわけですよ。

上に述べた性質上、オシレーター1とオシレーター2の音程(周波数)が異なることによって変調の効果が表れることになりますので。

ほんの1例ですけど、ノコギリ波同士でpitchを+3にするとこんな音になります。

ring

なんつーか、えらく荒っぽい音になりました。
今までと音程は変えていないのに、より低く聴こえたかと思います。

2つのオシレーターから発せられる周波数の和だけでなく差の分も発音されるので、基音よりも低い周波数の音も出ているのがSPANを見ると分かりますね。

なんでほんの1例なんて言い方をしたのかというと、これもFMとおんなじで、変調後の結果が予測できない類のものだからなんです…っていうか、変調ってそういうもんです(;´Д`A “`

sync(オシレーターシンクロ)

またよくわかんないのが出てきました。

マニュアルページによりますと…


シンクロ機能のオン/オフを決定します。オンの場合、オシレータ1の周波数にあわせてオシレータ2の位相をリセットします。

http://www.geocities.jp/daichi1969/synmanu/readme.html

えーと、音は低いほど波が大きく、高いほど波が細かくなるもんなんですよ。

FLStudioのピアノロールで見たときの、C5の音とC6の音の波形を用意しました。
ノコギリ波です。

c5ノコギリ波
C5
c6ノコギリ波
C6

ノコギリ波の一つの波の始点を下の角とすると、オシレーター1の波形が始点に戻る毎に、オシレーター2の波形も強制的に始点に戻されるのがsyncの機能という感じでしょうか。

波形が中途半端なところで始点に戻されることで、変則的な波形が出来上がることになります。

んで、これも周波数が異なることによって、波形の始点も異なるという性質を利用しておりますので、オシレーター2の音程を制御する機能が活用できるって寸法ですな。

これも1例ですが、pitchを+8にしてsyncをONにしたらこうなりました。

sync

音程はそのままに、高い周波数の細かい波形が、元のノコギリ波に付加されたように見えます。

アナライザーを見てみますと、ringもsyncも新たに倍音が付加されているのが分かりますね。

必ず使うわけじゃあないんですが、こういうオシレーター1とは異なる音程を利用した機能というのは、倍音を増やし、存在感のある音を作りたいときには選択肢の1つとなるかもしれません。

オシレーター2だけにある波形・ノイズ

このノイズというやつは、波をランダムに生成してホワイトノイズを発声させるものです。

ノイズ

オシレーター1の音色に一つまみ混ぜ込んで高音域を持ち上げてやったり、これ単体を効果音として使ったりと用途は様々あります。
ハイハットと同時に鳴らす手もあるかもしれません。

ただノイズは音程が無いですからね、これだけでメロディに使ったりとかはできません。

おわりに

オシレーターだけ見ると弄るところもそれほど多くはなく、オシレーター1と2で役割分担ができているような構成ですので、基本波形の感じを掴んでしまえば使い分けるだけです。

おわりになんて見出しにしちゃいましたけど、残った部分もありますのであとちょっとだけオシレーターを見ていきたいと思います。

長くなっちゃったので一旦ここで終わりです。

次回は残っちゃったところのお話をさせていただきたいです。

サヨナラー

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