作曲を始める上で、音楽理論を知ることの優位性を考える

バイオリン


理論必須論、理論不要論、人それぞれ考えはありますが

いらっしゃいませ。
ようこそ当ページへ。

今このページをご覧のあなたは恐らく、音楽が好きなのか、創作が好きな人なんだと思います。
吾輩はどっちも好きですが、ゲームも同じくらい大好きでして、ゲーム音楽風の曲を作ってみたいとソフトやらオーディオインターフェースやら揃えてみたはいいものの、何から始めれば良いのか分からずに挫折してしまった経験がある元挫折組であります。

王道的挫折

作曲を始めてみたいと思い立ち、ではどうすれば良いのかと調べていきますと、まず最初にぶち当たるのが音楽理論とかいう得体の知れないモノ。
で、次はその理論を学ぶために教本を買いあさり、しかしほんの数ページで不親切な解説の羅列を、あくびを我慢しながらなんとか読み進めていくと、なんとなく作れそうな気になってくるのにソフトを起動すると結局何も出来なくってそのまま右上の×を押すわけです。
教本は半分も読まれずに積まれたまま…。
あ、これ全部吾輩のことです。

理論って必要なのかな、それとも不要なのかな。
しばらく考え続けた時期がありましたが、今思えば全く不毛でありました。

で、結論は?

音楽理論というものは、必要か不要かで考えるようなものではないように思うんですね。
ただ、必須ではないけれど、多少は知っておいた方が圧倒的に有利なのは間違いないでしょう。
これは断言して良いと思っております。

ドラクエか何かで例えましょうか。
初期装備、ひのきのぼうとかこんぼうでゲームが始まります。
別に、ひのきのぼうでラスボスを倒すこともできますが、勇者の装備とかメタル装備で戦った方が有利だし楽でしょう。
呪文や特技も使い尽くします。

理論を習得するのは、装備を整えたり、特技を覚えるのと同じことです。
吾輩は、作曲というゲームを初見で初期装備でクリアを目指すという縛りプレイに興じていたわけですな。
いやぁ、そりゃあ出来なかぁないけどさ…;ってなもんです。

そうはいうけど、ハッキリ言って難しくない?簡単に覚えられないの?

そうですね、巷で販売されている教本には、1から始めようっていう人には難解なものが多いような気がします。
実際、初心者用の教本を10冊以上購入した吾輩の感想です。
ところが、これには理由があると考えますので、なんで難しいのか、どうすれば(比較的)簡単に理論を習得できるのかを挫折経験者の視点から述べていきたいと思います。

音楽理論が難しいと感じる理由1

Wikipediaによれば、ヨーロッパでの音楽理論の歴史としては古代~中世には学問としてあったそうです。
なるべくそういう、お堅い話は省いていきたいですけど、とにかくお古いらしくて現代のポピュラー音楽理論であるバークリーメソッドにもその遺伝子が残っているみたいなんですよね、度数の数え方とか…。
とはいえこれに文句を言っても詮無いことでもあります…ワールドスタンダードなものですし、こちらから順応する必要も多少あるのは仕方ないことでもあります。
やってみると分かると思いますが、一度慣れちゃうとどってことないです。

音楽理論が難しいと感じる理由2

教本を執筆されておられる先生方は、各々どういう立場かは分りません。
が、1から作曲を始めてみたいと考えている皆さんのニーズにどれだけ応えられているかは、当ページをご覧になっている皆さんが、もしかしたらよく分かっているかもしれませんね。
初歩的な解説が省かれていたり、断片的な説明も多いように見受けられます。
紙媒体である以上、ページ数の制約などは間違いなくあるはずです。

ですが、吾輩としては、それこそ子供に何から何まで丁寧に、おせっかいなくらいうっとおしく教えてもらうくらいで丁度良いんですよね、こういうものって。

音楽理論が難しいと感じる理由3

勉強方法が本でもネットでも、実践の機会が少ない…これは学ぶ側の姿勢の問題と言えば確かにそうなんですけど;
知識っていうやつはインプットして、それからアウトプットまで済ませて、やっとものにできるんだそうです。
人間の脳ってそういうふうに出来てるんですって。
文章を読んだだけだと、短期的に記憶する脳の部分にストックされるだけで、すぐ忘れるんだとか。
なのでアウトプットの機会が少ないとも言えるでしょうか。
文章は一方的に情報を与えてくれますが、それを読むだけでは自分の吸収した情報が正しいのか、自分の解釈が正しいのか、さらには自分の勉強法が正しいのかを保証してくれるものがありません。
なので自分が本当に学べているかどうかが分からないんです。
それがこじれると、「これは難解なものだ」なーんて思っちゃうのかも。

ですから、あなたの学んだ知識を見てくれる人がいれば最高なんでしょうけど、最悪、一つずつ学んだことを実践してみて、自分でしっくりくればそれでおkだと思います。
音楽理論の話をしていてなんですけど、音楽ってそんなもんです。
本来それくらい気楽なものです…そうであるべきだと思いますよ(*^^)v

そういえばアウトプットといえば、吾輩がこうやって書いたものをあなたが見てくれているわけですから、吾輩はあなたにアウトプットの機会をいただいているとも言えますね、ありがとうございます。

簡単に理論を覚えるにはどうすりゃいいかい?

何事も、ものには順序があります。
ムズカシー数学も四則演算ありきです。
なので順序よく知識を習得していけば、さほど難しいと感じることなく基礎理論はモノにできるでしょう。
穴ぼこだらけの知識の断片をかき集めようとするから勉強がつまらなくなるんです。

それからアウトプットです。
きょう日作曲をしようといって、五線紙を引っ張ってくる人はあんまりいないと思いますのでDAW(音楽制作ソフト)を使って学んだことを試しに自分でやってみるっていうのが現実的でしょうか。
これは思いのほか覚えが早いので驚くかもしれませんよ。

理論を習得することの優位性

この優位性が具体的に何かというと、大雑把な答えになりますけど効率性、合理性、そして良い意味での意外性です。
効率性や合理性はまあ、分かるかもしれませんけど意外性ってのをむしろ意外に思われた方もおられるかも。
ですが実際、ひのきのぼうから終盤の武器に持ち替えるくらい、ステータスは変わります。
特に作曲の入門者が考えがちなことですが、理論に則ることを型にはまってつまらないと思われる方もおられるようです。
ですが、それは事実とは逆です。

型にはまらない=型破りではなく型無し

野心溢れる作曲入門者の方には、この話をすると失望させてしまうかもしれませんが、これが事実です。
前述したとおり、現代の理論は何百年か前にその土台が既に出来、研究され体系化されてきたものでして、今世に溢れている音楽はすべて理論で解析できるものなんですね。
プロの音楽作家は、音楽を作るプロというより、そのための理論を巧みに使いこなすプロと言った方がいいかもしれません。

あなたが自分で曲を作ってみたいと思ったきっかけになったあの曲も、吾輩が大好きな並木学さんの曲も、はたまたどこかしらで神曲!神曲!といわれている曲もそうです。
解析できないものは古典以前の音楽か、超前衛芸術的な何かのどっちかでしょうか。
「守破離」は武道の言葉ですが、それに限らずその精神はこんなところでも生きています。

ネット見たら理論不要論もあるじゃんか?

はい。
理論は要らないとかよく知らないという人の動画や記事はいくつか読んだことがあります。
なんですけど、そういう人達の作った曲や演奏のやり方とか聴いていますと、これもやっぱり理論通りのことなので、結局は知識として知っているか否か、理論を用いている自覚があるか否かの違いでしかないってことです。
なので、知らずにそれが出来ている人っていうのはむしろ凄いと思います。
逆に、知識としてこれを使いこなせれば、より高度な曲作りが簡単に出来ると思いませんか?
これが理論を習得することの優位性です。
それも圧倒的な。

わかったからその習得しやすい順序とやらを教えれ

長々とお付き合い下さりありがとうございました。
これから、挫折を乗り越えた吾輩の経験を元に、その順序に従って記事を書いていきたいと思います。
あとは、作曲をしていく実際の手順を晒していくとか…。

知識として知るというより、実際に作れるようになることをコンセプトに書いていく予定ですので、お暇か興味のどちらかがおありでしたら、また覗いてみてください。

次回は、現在最も初心者にとって間口の広い、パソコン上での作曲、つまりDTMを始めるにあたり、必要なものを解説していきます。

今回はここまでです。
さよならー。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)