作曲初心者「作曲のやり方って?」経験者「コードを勉強しろ」←これの概要から実践まで

本と?

こんばんちは(=゚ω゚)ノ

作曲をしたいと思ったとき、作曲の仕方をネットで調べようと考える初心者の方は多いかと思います。

そんで調べてみますと、「コードが分かれば作曲できるよ」というヒントを見つける方も多いのではないかと思います。

なんたって、かくいう吾輩もそうでありました。

ところが、コードを勉強しようということでメジャーコードやマイナーコードがどういうものかは分かっても、実践的な問題としてこれをどう利用して作曲していくというのか

馬鹿正直にコードのことだけを勉強しておった吾輩は、その先で行き詰ってしまったのでした。

当記事では、コードというものが作曲の中でどのように活きてくるのか、どのように使えばよいのか、どういう場面で何のコードが使えるのかということ等をお伝えさせていただければと考えております。

これまで書いてまいりました基礎的な理論のお話の一応のまとめであるとも言え、過去記事と一部重複するかもしれませぬ。

長くなるかもしれませんが、経験者が「コードを勉強しろ」ということの意味とコードで作曲する方法を、詳しく解説できればよいかと考えております。

それではよろしくお願いいたします。

楽曲の構成を見ていくとどこまで分解できるか?

分解

はじめに、当記事の核心、最も重要なことを先にお伝えしておきまする。

この先の内容が難しいと思えても、このことだけは是非、初心者の方には覚えていただきたいところであります。

それは、楽曲を構成する最低限のルールとでも言いましょうか、1オクターブで12ある音を、どう使って楽曲が作られるのかという話ですな。

曲がどのように出来ているか、大雑把に分解してみますと以下のようになります。

  1. 楽曲はコード(進行)から出来ている↓
  2. コードはスケールから出来ている↓
  3. スケールを決めるにはキーを決める必要がある

1.楽曲はコードで出来ております

楽器と楽譜

まず、楽曲はコード進行によって作られていることは、コードを勉強されている方はご存知かもしれませぬ。

12個ある音を使って、調性感のある楽曲を作るなら、必ずコードは使われますし、とにかく現代の音楽はコードありきなわけであります。

最も基本的なコードとしては、メジャーコード、マイナーコード、それからルート(1st)と5thが減五度の関係にあるディミニッシュの3種類がありますですな。

メジャーコードの例
メジャーコードはルートから半音4つ上の音が3rdになり、5thは完全5度
メジャースケールでの主要和音であり、マイナースケールの代理和音になる
マイナーコードの例
マイナーコードはルートから半音3つ上の音が3rdになり、5thは完全5度
マイナースケールでの主要和音であり、メジャースケールの代理和音になる
ディミニッシュコードの例
ディミニッシュコードはルートから半音3つ上が3rdになり、5thは減5度。
ルート→3rd、3rd→5thがそれぞれ半音3つ上となり、この重なりをトライトーンという

教本によっては、ディミニッシュと同時にオーギュメント(増五度)の解説がされることがありますけど、オーギュメントはどっちかって言うと基礎というより応用の色合いが強いように思います。

では、そのコードはどのように作られるんじゃい?ってことですが…。

これはスケールによって定められますよ。

2.コードはスケールから出来ているってのは?

分ける

世の中の楽曲の多くは、スケールという音の並び方を決める規則に則り、使う音と使わない音を初めに決めちゃうのであります。

応用は基礎を覚えてから
よく分からない調性感の無調や、12個の音全てを用いる12音技法といったものもありますけど、こういうのは癖の強い変化球みたいなもんです。初心者が理論の基礎を習得する段階では、このような「ある音は全部使うもの」という先入観は一度捨てるのがよろしいです。

おそらく、当記事をご覧になっているお客様が作りたい楽曲は、メジャースケールかマイナースケールのどっちかで作れるような感じの曲なんじゃないかと思いますよ。

なぜなら、ポピュラー音楽と言われるものは、9割9分そうでありますでな。

しかしまあ、ジャズとかブルースがやりたいって場合はもっと難しくなります。

んじゃそのメジャースケールとマイナースケールで使う音は?

よくある解説としては、メジャースケールは全、全、半、全、全、全、半

マイナースケールは全、半、全、全、半、全、全の音の並び方であるというものですな。

C(ド)のメジャースケールなら、全、全、半、全、全、全、半と鍵盤で数えていくとドレミファソラシドになりますよね。

半音2つで全音と数えるのでしたな。

Cmajスケール

だもんで、Cメジャースケールで作曲しますってなった場合は、はこの7音を使って作曲しますってことになるわけであります。

この場合、黒鍵は原則使いません。

マイナースケールではどうでしょうな?

マイナースケールは全、半、全、全、半、全、全の音の並び方をしておりますので…

Cminスケール

例えばCマイナースケールですと、Cから始まり全音上のD、Dから半音上のE♭、続いて全音上のF、その全音上のG、その半音上のA♭、その全音上のB♭となり、そこから全音上がると1オクターブ上のCに戻ることになりますな。

なのでCナチュラルマイナースケールでは、上記の7つの音を使って作曲することになるわけであります。

白鍵だけでマイナースケールの曲を作りたいって時は、Aから始まるマイナースケールで作れるということですな。

ってことは、使えるコードは…

メジャースケールとマイナースケールでは、使用される音は7つでしたね。

なので、1つのスケールで使える基本形のコードも、7つということになりますな。

コードというのは1音飛ばしで3音以上を重ねた和音のことですから、スケールで使える音が7つということは、コードのルートになる音も7つあるという単純な話であります。

メジャースケールでもマイナースケールでも、メジャーコードとマイナーコードがそれぞれ3つ、ディミニッシュが1つ存在します。

これをダイアトニックコードというんですが、この7つの音、7つのコードだけで作曲は可能です。

応用は基礎(ry
より高度な話として、ノンダイアトニックコードとかもありますが、これは初心者の範疇ではないと考えます。まずは基礎をしっかり(ry

3.スケールを定めるためにキーを決める

キー

じゃ、その作曲をするのに超重要な要素であるスケールは、どうやって定めればいいんでしょうか?

まぁ言うても、なにやら難しいことをするわけではなく、要はスケールの始めの音を何にするかを決めれば良いということですよ。

AからG#までの12音の、どの音を基準にしてスケールを組むかという話です。

キーには明確な決め方があるわけではなく、いずれの音から始まってもスケールは成立しますね。

つまり好きな音をキーにすればよいわけですが、歌ものを作る場合なんかはメロディを歌うわけですからね、歌う人の発音可能な音域に合わせるために、キーを上げたり下げたりという配慮は場合によって必要になります。

歌う人の音域に収めないと、「高くて歌えません」ってなっちゃう

歌ほどではないけれど、生楽器の場合もそうですな。

シンセサイザーなんかはともかく、管楽器やストリングスなんかは、演奏可能な音域が意外と狭かったりすることもございますでな。

というわけで、キーは基本的に好きに決めちゃっても結構大丈夫な感じでありますので、自分の良いようにしちゃってもおkなんじゃないでしょうか。

自分はAマイナーとCメジャースケールしか使わない!って言っても、誰にも怒られはしませんな。

ここまでを一旦まとめると…

これが当記事で初めにお伝えしたかった内容となりますが、コード、スケール、キーの関係は把握できましたか?

上記では1、2、3と番号を振りましたが、逆から見てみましょう。

まず12ある音の中からキーを決めます。

キーを決めることによって、それを基準にスケールを決めることができます。

明るい、快活な、あるいは穏やかなイメージであればメジャースケール、ダーク、クール、カッコいい(・∀・)イイ!系だったらマイナースケールにすると作りやすくなる感じでありますよ。

スケールが決まれば、12ある音のうち、どの音を使って作曲するのかが決まるので、スケールによってその曲に何のコードが使えるのか、使えないコードは何かが明らかになるということですな。

コード進行を用意するにはどうすれば?

猫

今から自分が作ろうとしている曲のキーとスケールが決まったら、使えるコードが何かを知ることもできました。

そしたら、その使えるコードを組み合わせていくことでコード進行が作れるようになりますね。

コード進行は曲の流れを大まかに定めるものでありまして、別記事でも似たようなことを申しましたが、絵を描く際にアタリを取ったり下書きをするのに似ていますな。

コード進行とは、曲の下書きアタリ取りというわけであります。

で、そのコード進行を自分で作るか、王道進行みたいな有名でイケとる進行を使うかの二択になりますな。

今度は、それぞれの方法についてちょっとお話をさせていただきまするぞ。

例えば自分でコード進行を作ってみたい場合

コード進行を作るといっても、やり方は十人十色でありましょう。

創作は自由なものですからね。

じゃあ一例としてということで、吾輩はどうやっておるのかを記しておきたいと思います。

どなたかの参考になったらよろしいですな。

まずはダイアトニックコードで進行を作る

難しいことは抜きにして、あなたが良いなと思うように好きにコードを並べてみるとよいです。

吾輩も作ってみますよ。

ダイアトニックコードだけのコード進行

コードにはトニック、ドミナント、サブドミナントという役割がありましたな。

それも気にしないで、好き勝手並べてみて、聴いておかしいと思うところがあれば、後からそこを直します。

無責任に聞こえるかもしれませんが、コード進行はトニックで始まるばかりとは限らず、サブドミナントスタートや、ドミナントスタートもあるものですから、役割の扱いは補助的に意識すると良いかもしれません。

大抵の人は、作るのには慣れていなくても、聴く耳は肥えておるはずでありますから、おかしいところがあれば必ず違和感を感じるでしょう。

コードチェンジのタイミングはスピード感にも関わる

もしあなたが細かいことを気にする方だった場合、いつコードを変えるべきなのかってことを考えているやも知れませぬ。

コードを変えるのはいつでも構いませんし、変えたくなかったら変えなくたって別にいいです。

もし変えたり変えなかったりして自分にとって最善の効果が得られるなら、それが正解なのであります。

ただ、コードチェンジをいつするかがスピード感を演出する方法の1つだということは、覚えておいても損にはなりますまい。

あなたにとって、曲のスピード感を決めるのは何でしょうか?

BPMでしょうか?はたまた音価と手数でしょうか?

それらもスピード感を決定する要素ですけど、コードを変えるタイミングもまた、スピード感を演出する要素の1つなのであります(大事なので2回)。

ダイアトニックコードだけのコード進行(2拍でチェンジ版)

バラードみたいな緩やかな曲は2小節でコードが変わったりしますし、ポップスとかもっと速いやつだと1小節とか2拍でコードをチェンジしたりしますな。

コードが速く切り替わると、忙しい印象がありますからね。

それによってスピード感を感じるわけですな。

聴き手にどういう印象を与えたいかも、コード進行を組む際に考えるとよいかもしれません。

進行の型が出来たら手を加えてみる

基本的なダイアトニックコードといえば、トライアド(一音飛ばしの三和音)かセブンスコード(四和音)かと思います。

この基本的なダイアトニックコードで進行を作れたら、そのコード進行に対して「ここをこうしたい!」みたいなのがあるかもしれません。

もしコード進行内で少し変化を付けたいような箇所が見つかったなら、そこのコードに手を加えてみるのであります。

手を加えるには、単純なダイアトニックコード以外のコードの知識も必要になるでしょうけど、例えばテンションコード、susコード、onコード、そしてノンダイアトニックコード等ですな。

あるいは、ダイアトニックコードでも違うやつに入れ替えてみるとか…。

こういうのは主要コードを代理コードに変えるのと同じ感覚でやってみていいんじゃないでしょうか。

変形前のコード進行
変形後のコード進行
青いコードはsus4 黄色いコードはノンダイアトニックコード

これらを色々と試してみて、納得のいく響きが出来上がったら、そのコード進行に各トラックのメロディを乗せてやるわけであります。

大まかな形を作ってから、細かいところを微調整するようなイメージでありましょうか。

こういう風にやると、作りやすいかもしれません。

あんまりやらない方がいいこと

進行でも、あんまりやらない方がいいことがございます。

それは、同じ役割の代理コード⇒主要コードの進行ですな。

例えば、メジャースケールでⅡm⇒Ⅳとか、Ⅲm⇒Ⅴとか、Ⅵm⇒Ⅰとか。

これは理論的には、あんまり良くないとされておるようです。

既存の進行を用いるのは色々便利

コード進行には、いわゆる王道進行と呼ばれるもの等がございますな。

名曲と名高い楽曲もこの進行が用いられていることは多いです。

ヒット曲の分析みたいなコンテンツに目を通してみると、良く出てくるやつですね。

これをこのまま使ってもよし、これをベースとして、改変してもよしであります。

コード進行の流用は一般的な手法だったりする

そう、自分で進行を作るのと同じように、この既存進行の一部を変えてやるというのも有効な手であるわけですな。

自分で作ってるつもりが、結果的にそうなってるということもしばしばございます。

なんといっても、楽曲には著作権がありますが、コード進行には著作権がないので、既存の曲のキー・スケール・コード進行を使うというのは良い方法だとして、良く推奨されております。

「自分で革新的なコード進行を作ってやるZE!」っていう職人気質な方には残念な話かもしれませんが、巷ではコード進行は全て出きったとも言われておりまして、逆にだからこそ良いコード進行はよく使われているともいえるかもしれません。

耳コピで勉強
作曲の上達がしたければ耳コピをせよというのは、それによって音色を覚えたりメロディの作り方を学ぶと共に、良いコード進行をそこから盗むことができるという意味合いもあるかと。
このように楽曲の分析をするのをアナリーゼと言いますけど、耳コピはアナリーゼの一環としての効果が期待できるということですな。

それじゃ、よく使われる、良いコード進行はどんなのがあるでしょうか?

王道進行

王道進行王道進行って言いますけど、この王道進行ってやつは一体何なのか?

これこそ、数多のヒット曲をヒット曲足らしめたコード進行(らしい)です。

ディグリー表記でⅣ>Ⅴ>Ⅲm>Ⅵm…ヨンゴーサンロクとなる進行であります。

聴いてみるとこんな感じ。

Ⅳ>Ⅴ>Ⅲm>Ⅵmと進行 Ⅳ>Ⅴ>Ⅵm>Ⅲmという順番を入れ替えたパターンも

動画で検索しますと、これを使った曲の紹介とかもされておりますね。

カノン進行

聴けば一発で分かりますw聴いてみましょう。

Ⅰ>Ⅴ>Ⅵm>Ⅲm>Ⅳ>Ⅰ>Ⅳ>Ⅴ

これもいろんな曲で使われておりますし、コードを聞いただけでも馴染みがあるのが一目瞭然でありますな。

カノンはゆったり落ち着いた印象が強いかもしれませんが、トランスやハードコア等でもよく用いられておりまして、チョッパヤな音楽のお供としても相性は抜群なのであります。

小室進行

小室哲哉さんが好んで使うのでこう呼ばれるそうです。

音で聴くとこんな感じ。

Ⅵm>Ⅳ>Ⅴ>Ⅰ

前半と後半は転回形を変えてますけど同じコードであります。

まあ、よく聴きますよね、これも頻繁に使われるので、上の2つと合わせて三大進行なんて呼ばれたりすることもあるみたいです。

洋楽でよくあるやつ

海外にも王道進行と呼ばれるのがございますね。

あんまりにも使われ過ぎるのでネタにされたりもするくらい有名ですな。

詳しくは洋楽王道進行とかでググれば分かりますよ。

聴いてみるとこんな感じ。

1回目Ⅰ>Ⅴ>Ⅵm>Ⅳ 2回目Ⅵm>Ⅳ>Ⅰ>Ⅴ 3回目Ⅳ>Ⅰ>Ⅴ>Ⅵm

これ、4つコード一回しで、Ⅴ以外のどこから始まっても成立するんですな。

面白いですね…なんだったらⅤから始まってもやれちゃうんじゃないかって気もしちゃいますな。

使用例として吾輩感銘を受けたのは、並木学さんのゲームBGMシンジュが森へのサビんところでこれの変形が使われていて秀逸であります。

他にはこういうのとか

Ⅵm>Ⅴ/Ⅶ>Ⅰ>ANY

分数コードで緊張感あるシーン、壮大な場面で「これから盛り上げるぞ」って時に使ってみてはいかがでしょうか。

6>5>1ですが、ベースが上行しているというやつで、短いですがいいテンプレです。

Ⅰから4度ずつ上行している
Ⅰ>Ⅳ>Ⅶdim>Ⅲm>Ⅵm>Ⅱm>Ⅴ>Ⅰ
Ⅰから5度ずつ上行している
Ⅰ>Ⅴ>Ⅱm>Ⅵm>Ⅲm>Ⅶdim>Ⅳ>Ⅰ

コードは4度や5度上、下のコードに繋がりやすい性格を持っておりますので、もうそのまんま4度進行、5度進行なんてのもアリであります。

上の音源ですとⅠから始まり7コード一回しで、最後にⅠに戻ってますね。

コードから作曲するとは?~コードを軸に作曲する~

スケールが決まって、使える音は確定しました。

そして、その使える音でコード進行も出来上がりました、というところまで来たとして、そもそもコードを使って作曲するってどういうこと?っていう問題が初心者の前に立ちはだかります。

下書きは出来たけど、どうやってそこから清書していけば良いのか?

コードの概念を知って間もない初心者の方にとって、そこが知りたい方も多かろうと考えております。

じゃ、その方法を見ていきませう。

コードトーンをメインの音としてメロディを乗せていく

コードから作曲するということは、コードに対して整合性のあるメロディを乗せていくということであります。

コードを鳴らしながらスケールの音でメロディをただ弾くだけでも、案外イケることも多いですから、コード作曲に慣れる一歩としてはそれも良いかもしれません。

良いかもしれませんけど、コードトーンについては覚えておくことをおすすめしますよ。

コードトーンを把握しておく

基本形のコードの構成をおさらいしてみましょう。

スケールの音を一音飛ばしで重ねた和音がコードになるのでありましたな。

Cmajだったら、Cをルート(1st)として、3rdのE、5thのGで構成されておりますね。

Dminだったら、Dがルート、Fが3rdになり、5thにAが来ることになります。

こんな風にコードを構成しておる音をコードトーンといい、コードトーン以外の音はノンコードトーンになるのであります。

コードに寄り添うメロディというのは、コードトーンを主に用いたメロディと言うことも出来ますかな。

コードにメロディを付けた
コードトーンは緑、ノンコードトーンは灰色

さっき作ったコード進行にメロを乗っけました。

ダイアトニックオンリーのやつです。

別記事にも同じことを書きましたけど、実はほとんどメロディというのは、コードトーンとノンコードトーンを行ったり来たりしているだけだったりします。

コードトーンから始まり、コードトーンに着地する。

これがコード作曲の基本になりまする。

具体的には?コードトーンの扱い方

大体は、スケールの音で作れば大きな不協和なくメロディ自体は成立するものと考えていいと思います。

ただし、アボイドノートやノンコードトーンといった概念がありますので、「スケールの音なのになんかおかしい」と思う時はその辺の問題があると思われます。

コードといいますのは、言わば「この音を軸に曲を書きますよ」っていう指標であります。

このコードトーンを始点及び着地点として見なしてやるのですな。

例えばここはCmaj7というコードで作る(または弾く)ってなった時には、Cmaj7のコードトーンは何かな?と考えます。

Cmaj7のコードトーンはC、E、G、Bですな。

このコードトーンからメロディが始まるようにすると安定感がありますね。

コードトーンの次の音は、コードトーンでもノンコードトーンでも大丈夫です。

そして、一旦外れたノンコードトーンからの着地点としての役割もございますな。

ノンコードトーンは不安定感があるので連続させない

メロディを作る時はノンコードトーンを連続させないようにしませう

逆にノンコードトーンはコードに対して不安定な音と見なされるため、ノンコードトーンの次の音の扱いに気を付けることになります。

どうするかというと、ノンコードトーンの次はノンコードトーンに行かないようにするように注意するだけでありますが、これは音楽は安定と不安定を行ったり来たりするのが心地よいという特性を持つからなのでありますよ。

この安定感と不安定感の関係はコード進行でもそうですし、コードに乗せるメロディにも言えることです。

コードとメロディを同時に弾いてみた時に、なんだか外れているような、気持ち悪い感じがすることがあるかもしれません。

これはノンコードトーン⇒ノンコードトーンと連続してしまっている可能性がありますから、おかしいと感じて修正する必要がある場合なんかは、コードトーンに沿ったメロディを作れているかをチェックするとよろしいでしょう。

もし、ノンコードトーンが連続してしまっているのを見つけたならば、そのどちらかをコードトーンに直してやるだけで気持ち悪さは解消されるかと思いますよ。

このように、安定からの出発点や不安定からの着地点として、コードは機能するというわけですな。

コードで作曲するってことがだんだん分かってきましたか?その調子であります。

ここまで書いといてナンですけど
メロディ単体を作りたいだけなら、コードを意識しすぎるとつまらないメロディになりがちってのはよく有ることであります。
コードが真価を発揮するのは音色を重ねる時ですからね。
メインとなるメロディはコードよりスケールを気にするようにし、コードへの意識は最低限に留めた方がいいかもしれません。

コード進行にメロディを乗せたら、違うトラック(パート)も重ねてみませう

スケールとコードトーンが曲に安定感をもたらすということがしっかり分かったなら、あなたはもう一つの知識をも得たことになりますぞよ。

それは、このコードにメロディを乗せる方法に則って作っていけば、ピアノでもギターでもシンセでもベースでも…あるいは他の楽器だろうと不協和や不調性感を感じることなく重ねることができるってことです。

このように楽器の数を増やしていって、曲をより音楽らしくしていくのを編曲と言いますが、この編曲もスケールとコードの理屈で出来るということです。

思うに、初心者の方が作曲に行き詰まるのはこの編曲のやり方が分からぬゆえにではないかと。

吾輩も一度挫折をした時はここが分からんかったのであります。

じゃ、試しに何か重ねてみましょうか。

ベースを打ち込んでみる

コードにベースを付けた
コードトーンは緑、ノンコードトーンは灰色
コード+ベース

コードにメロディを付けるさっきと同じやり方で、今度はベースを打ち込みました。

ノンコードトーンを連続させないってのが大事でありますな。

あとベースは、コードのルートに重点を置くようにしまして、onコード(分数コード)だったら、分母の音がベースになります。

メロディと合わせても、同じコードで作っておるので大きな不協和は起こりませんし、ちょっとおかしいと思ったらそこのメロディかベースをずらしてやります。

メロディ+ベース

ベースを上物のメロディと同じく動かすかどうかは、吾輩の場合は他のトラックとの兼ね合いを考えております。

トラックが多く上の方が賑やかなら、ベースは動かさずに土台の役割を重視しますし、トラックが少ないならベースを躍らせるスペースもあると言えるでありましょう。

ギターにコードを弾いてもらう

同じ要領で、今度はアコギにコードを弾いてもらいます。

メロディ+ベース+アコギ

当然、使っているコード進行は同じなので3つの楽器は不協和を起こすことなく混ざり合っております。

上にフルートを追加してみる

メロディ+ベース+アコギ+フルート

これもメロディをコードに付けるのと同じやり方で、高音にフルートを乗っけてやりました。

お気付きでしょうが、既にコードを鳴らすピアノはミュートになっていますが、コード感は残っていますね。

こんな感じで、コードへメロディを乗せるやり方が分かれば、どんどんトラックを増やしても大丈夫ですし、コード進行が用意できていると、展開感を考える際にも心理的に楽になります。

あとは繰り返すだけでありますよ(*σ´д)σ

コードを使ってアレンジする方法はこんな感じであります。

あとはこれを、サビAB(C)間奏イントロアウトロとやっていけばよいのです。

緩急を付けたり、静と動を使い分けたりして展開感を演出したりと、色々お試しくだされ。

オマケ:良きメロディを作るために

ダンス猫

せっかく作曲をして、人に聴いてもらうんであるなら、聴く人に喜んでもらいたいものでありますな。

ところが、万人にウケる方法というのは存在しませんね。

もしあるなら、作曲をする人は皆ヒットするでしょうし、音楽自体、今よりストライクも狭くつまらないコンテンツになっていると思います。

ですけど、まあ人に好まれやすい傾向みたいなのはありますので、手法的なことから心持ちまで、軽く持論というか、考察を語らせていただきたく存じまする。

良い曲って誰にとって良いものなの?

鏡を見る先には…

世の中には星の数ほどの音楽がありますが、誰一人気に入らない人は居ないという曲はございませんね。

いくら大ヒットした曲だとて、それが好みじゃないって人は絶対いるものですからね。

多分、売れっ子のアーティストやクリエイターにウケる音楽を作る方法は?って聞いても、「無い」っていうんじゃないですか。

そういうのって理屈じゃないですからなぁ。

単に売れたいとかだったら、ファン作りに腐心すればよいですが…良いものだから売れると言うよりは、有名だからってのが実際のところ要因としては大きいですからな…。

分母が大きい方が相対的に評価はされやすいっていう単純な原理です。

己を知るのは上達に不可欠

瞑想

では、自分で作曲しようってなった時に、誰にとって良いものを作ればいいかなと考えるとするなら…

やはりそれは、自分にとって良いものであるというのが1つ。

初心者が初めて1曲書き上げた時の喜びはそれはもう大きなものでありますな。

名だたる名曲と比べれば拙いであろうそれも、作った本人が良いと言えば良いんだから、もう他人が口を出すことではありません。

やがて2曲3曲と書いていくうちに、自分の中の良し悪しが自分で分かるんですな。

それって自分の制作力を磨くことになりますし、それを繰り返すことによって、あなたのファンがついてくるんじゃないですかね。

先生に言われたことがあるんですが、作って公開してれば、ファンがつかないことって絶対無いそうです。

それくらい人の好みは千差万別、八方美人になろうとせずに、ご自身の感性に正直になられた時についたファンが、本当のファンかもしれませぬな。

ま、先述の通り、八方美人な音楽って存在し得ないんですけどね。

なので、「自分にとって良いもの」が本当に良いもの説も、単なる気休め以上の意味はあるってことです。

敵を知り己を知れば百戦危うからず

これは孫子の兵法の一番有名なやつでございますな。

作曲に敵などおりませんし、戦ったりやっつけたりしようってんじゃありませんけどね。

敵呼ばわりするのはアレですけど、要は聴き手が気に入るような曲を書くなら、聴き手の好みは何なのかを知ろうという話です。

自分が好きな曲で、色んな人からも評価を得ている曲は良い研究材料になるはずです。

その曲は何故あなたが良いと思うのか?皆が良いと思うのか?「良い要素」がその曲には隠されているはずであります。

それを見本にして曲を書いてみるとよいですな。

ということで、あなたが好きな曲はどんどん耳コピしてみましょう。

好きな曲とよく似てるからって悪いことはないと思いますよ。

これは守破離の守になるお話ですでな、存分に人の良いところを吸収しちゃいませう。

それが人に良いと思わせる曲を書ける礎になっていくでありましょう。

アナリーゼのすゝめ~まずは耳コピをやってみよう~

音楽鑑賞

アナリーゼ…アナライズとも呼ばれますけど、既存の楽曲を分析することを指します。

単にアナリーゼと言ったとき、分析内容は多岐に渡りますけど、常に徹底した分析をする必要はないでしょう。

DAWで作曲されるなら、好きな曲のデータを用意して耳コピして、自分で打ち込んでみましょう。

その時、どこが良いと思うのか、何が良いと思うのかを考えてみるんです。

例えば耳コピでどんなことが分かるでしょうか?

耳コピの結果、コード進行が良かったとします。

自分が良いと思うところのコード進行が分かれば、次はその進行を自分の制作に取り入れることが出来ますな。

あるいはメロディの動きが良かったとします。

どういう区切り方をしているか?どのように上げているか?あるいは下げているか?どんな風に跳躍している?

音価は長い?短い?それによってどんな印象を与えているか?

トラック数が多かったり少なかったりするのは、どのように意図されているか?

ちょっと難しい技術的な話だと、どうミックスされているか?エフェクトは何をどのように使っているか?なんてこととか…

分析できる内容は多いですな。

何もかもやることはないと思いますが、やった分だけ血肉になるはずであります。

繰り返すことを意識してみる

リピートリピート…

これはどっちかって言うと技術寄りの話になるかもしれません。

アナリーゼほど大袈裟に考える必要はありませんから、あなたが好きな曲を改めて聴いてみてください。

そこで曲というのは、小さな繰り返しの集まりだということに気付くかもしれませんね。

コード進行の繰り返し、リズムの繰り返し、フレーズの繰り返し…繰り返しと言っても様々ございます。

これは歌ものには特に顕著ですが、インストにも同じように取り入れられておる要素であります。

繰り返されるフレーズは覚えやすく、まとまりがあるので自然と良く聴こえるとは、一般的には言われておりますね。

テクノやトランスのようなダンスはかなり極端な例でしょうか、ひたすら繰り返されるフレーズが続きますが、何故これが良いのでしょうか?

まとまりがあり、覚えやすいフレーズ…そういうのは体に馴染みやすいとでもいいますか、曲に入り込みやすいとも言えるかも。

クラブやEDMはリズムを強調してるからってのもあるとは思いますけど、入り込みやすい=踊りやすいという一面もございますし、歌ものも口ずさんでいて歌いやすく、心地良いみたいなのは少なからずあるはずですな。

上に書きました通り、良いメロディというより良いフレーズですかな…聴き手に良い印象を与える要素の1つに、繰り返すということは馬鹿にできない効果があると思いますよ。

「コードを勉強しろ」の意図について~おわりに~

作曲の初心者の方が「コードを勉強しろ」と言われて、コードとは何かを学ぶだけでは作曲はできないのは、分かってしまえば当然のことですが、使い方が分からないとか、それ以前にスケールを理解していないとか、そういう原因が専らではないかというのが吾輩の見立てなのであります。

吾輩もかつてはそうでしたし、ネットでコードについて調べてみても断片的な情報が多く、自力でコード作曲について学ぶのには苦労しました。

作曲初心者の方はとにかく、キー、スケール、コードの3つをまず覚えられることで、初歩的な作曲方法を会得できるということを理解できれば、当記事の役目は大方果たせているだろうと思います。

記事一つで長くなりましたが、作曲初心者の方にお伝えしたいことはこれくらいでしょうか。

これから作曲に触れてみたいとお思いの方の一助になれば幸いに存じまする。

それでは今回はこのくらいで、また何かの機会がありましたらよろしくお願いいたします。

サヨナラー

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