こんばんちは( ゚Д゚)ノ
DorsalFin Studioのホラーゲーム、鳴蟇村のプレイの…いや、クリアはとっくにしてたんですけど、書いてなかっただけで。
レビュー用にドラクエⅠ&ⅡのHD-2Dとかやっちゃったりとかして。
↓こんなことがあったので、ちょっと物書きに火が着いた節もあったりしまして…まあ、こういうのも悪いことばかりではありませんね( ゚Д゚)
で、鳴蟇村の全エンディングコンプと考察をやってみましたので、ここに記しておこうと思っております。
それではよろしくお願いいたします( ゚Д゚)
動画#3
鳴蟇村 レビュー&考察動画(2/11投稿予約済)
鳴蟇村の作品概要
鳴蟇村は、DorsalFin Studioから発売された3作目のホラーゲームでございます。

鳴蟇村(Steam):https://store.steampowered.com/app/2693860/_/
掲示板の情報を頼りに、地図にない村「鳴蟇村」に辿り着いた主人公。退路を断たれた彼は、鳴蟇村から脱出するために村を探索する。やがて、この村に隠された謎が徐々に明らかになっていく……。
ストアページより
#3の攻略チャート(詳細は動画で)

- 選鉱所奥の鉱山事務所の裏で、青い文様の石を拾う
- 選鉱所の供養台に青い文様の石を供える
- 小学校の教室に放置されたすぼみさんに、赤い文様の石を置く
- 近づいてくるすぼみさんを避けながら、女子トイレの一番右をノックする
- 市松人形をガラスケースに戻す
- 宮田商店2階で能面を取る
- 鳴蟇食堂2階で狐の面を取る
- 村長宅の2階で般若の面を取る
- 村長宅最奥のからくり部屋で3つの面をセットする(エレベーター開放)
- ここでエレベーターに乗ると”村からは逃げられない”エンドへ
- 小学校裏の社にある木からおもちゃ箱の鍵を拾う
- 賀田倉醫院2階でおもちゃ箱を開けて、ノートに書かれているヒントを得る
- 宮田、土谷、賀田倉の表札を見て金庫の答えを知る
- 村長の金庫を開け、出這の札を手に入れる
- 金庫に入っている金を持ち出すと”欲が生んだ悲劇”エンドへ
- 金庫に入っている金を取らずに村を出ると”名スレの誕生”エンドへ
全エンディング条件、金庫の開け方

ストーリー上、最も重要な分岐点であり、謎解きとしての難易度も一番高いのが、この金庫を開ける方法ですな( ゚Д゚)
金庫の合言葉を知るには、まず友人からヒントのメールが届くところまで進まなくてはいけませぬ。
村長の家で“お面のからくり”がある部屋の扉が開いてから、村長の家を出ようとするとメールが届きますね。

よりによって一階の村人の巡回範囲で電話が鳴りますので、ここは強制発覚になります…要注意ナリ。
メールによると、学校裏の社にある大きな木の根本に鍵を埋めた、とありますので、そこで政五郎のおもちゃ箱の鍵をゲット。
で、賀田倉醫院二階の政五郎の部屋のブリキ箱を開けてみますと、隠された政五郎の日記が入っておりますね。
その日記には宮田、土谷、賀田倉が赤字で書かれていまして、これが金庫を開ける合言葉のヒントになります。

それぞれの家の表札に、番地と一緒にカタカナが記されていますから、それを宮田、土谷、賀田倉の順で見ていけばいいわけであります。

正解は「二ホト」。
エンディング1 懸命な判断
ゲーム開始後、村に入らずに引き返してトンネルまで戻ると、このエンディングになります。
なにもせずに帰ったってことでスレ民から腰抜け呼ばわりされますな( ゚Д゚)
んで、誰か来たみたいだとレスを残して、それっきり主人公はスレに姿を現さなくなった…という終わり方であります。
いかにも都市伝説ホラーでありそうなエンドって感じもしますね。
ただまあ、村にも入ってないので、主人公もそこまで大事にはなってないんじゃないかなって個人的には思っております。
詳しくは考察で( ゚Д゚)
エンディング2 村からは逃げられない
村長の家の金庫にある、出這の札を取らずに儀式の間にたどり着くと、このエンディングになります。
でかいヂウ様が降ってきたので必死に逃げるも、外で待ち受けられており、暗転と共にアレな音が聞こえてきます…。

村内の読み物に記録されていた、脱村を試みた村人と同じ末路を辿ったんだと予想できますな( ゚Д゚)
エンディング3 欲が生んだ悲劇
村長の家の金庫に入っている出這の札と金の両方を持ち出して儀式の間にたどり着くと、このエンディングになります。
村で金を見つけたことを自慢する主人公ですが、そこに来客が。

エンディング名からして、“賢明な判断”ほどマシな終わり方じゃなさそうなのは予想できますが、何があったのやら?
グッドエンディング 名スレの誕生
金を取らずに、出這の札だけ持って儀式の間にたどり着くと、このエンディングになります。
脱出するまでは欲が生んだ悲劇と同じですが、スレの帰還報告の内容が変化しますな。

しまいには、口吸いの御印が腕に出たと言って終わっていますが、これが本当か、スレのラストで最後の釣りレスをしただけなのかは不明。
感想・レビュー
一言で言うなら、今作もDorsalFin Studioらしいなっていう作品でありました。
良く言えばコンセプトの堅守、悪く言えば代わり映えしないとも( ゚Д゚)

いずれにせよ、自作のオブジェクトはクオリティが高いし、人物のモデリングはより作り込まれてるのも分かりました。
製作者のブログ読んでみたら、ソフトを変えたみたいなことを書かれておりましたね。
技術的な向上は、細かいところでいくつか見られるなって印象がある一方で、ここは改善の余地もあるな…ってところもございましたな。
良いと思ったところ
廃墟らしさ、雰囲気の演出は、いつも通りのクオリティの高さであります( ゚Д゚)
これこそDorsalFin Studioの推しポイントですから、きっちり評価していきたいところです。
今作の新たな挑戦ということで、屋内だけでなく村全体をステージにした構造なわけでして、廃村の屋外にありそうな感じが良く出ておりましたね。
ホラー的な演出も洗練されてきてると思います。

意味の分からないニヤケ面を向けられるのって気持ち悪いですからね。
心理的にどう攻めれば怖いと感じるのか、っていうのをちゃんと勉強してるのが伝わってきまして、真砂楼のジャンプスケアと比較すると確実に脅かすのが上手になってますよね。
ここは改善できそうと思ったところ
ゲームレベルの設計には改善の余地が多くあると感じたのは、まあ書かねばならんかなと思ってます。
初見殺しな罠の配置が多いってのは動画でも語っている通り、もしこれが難易度稼ぎのための手法として意図されたものだとしたら悪手です。

大半の人は罠に引っ掛かる構造になってて、半ばやり直しを強制させるというのは、本質的な難易度の調整とは言い難いですな。
プレイ動画でも、初見殺しのところ以外は問題なく抜けております。
ゲーム自体がそんなに長くないのでまだマシですけどね、これで例えばバイオハザード並みのボリュームがあって初見殺しをバラまかれてたら…流石にイラついてたかもしれません。
特に選鉱所で泣いてる母親に強制発覚するところはどうしても納得できなくて、まず操作確認で今作はしゃがめるんだなっていうのが分かるわけですよ。
で、村人は目が見えなくて、音を立てたらダメなんだなっていうのが次に分かると。
そしたらあそこはしゃがみ歩きでやり過ごすんだなってなるんですけど、こっちは音を立ててないのにいきなり発覚して目の前に現れて来るっていう( ゚Д゚)

こっちからしたらゲームが決めたルールをゲームが破ってきたように見えるわけで…。
メーカーに対しては、先入観込みでポジティブにとらえてますが、こういうことされると心証悪くならざるを得ません、残念ですけど。
その割りに、そんな初見殺しの敵以外は…ヂウ様含めてほとんど問題にならないという落差があって余計に気になります。
村人に対しては陽動を要するとか、ヂウ様をもっとアグレッシブにして難易度を調整するとか、やりようは他にあったんじゃないのって思いますけどね。

この“敵の対処”っていう面でのゲームレベル設計が弱いのは、第1作目からの課題だと思ってます。
廃墟の雰囲気がメインテーマで、ホラーはオマケって言われると言い返せなくなっちゃいますけどね( ゚Д゚)
それはそれでニーズ的にどうなの?みたいな別の話になっちゃうっていう。
最終レビュー
課題の指摘みたいなことも言いましたけど、総評としてはアリですぞ。
そこはさすがDorsalFin Studio、インディーゲームとしては確かな熱量を感じますな。

惰性で作ってないのは伝わって来ますし、まあこういう古神道っぽいホラー話が個人的に好きっていうのも評価高いです。
買って損するゲームじゃないと思ってます。
何度かの初見殺しを許せる必要がありますけど( ゚Д゚)
もし3作品のうち、どれを薦めるかって聞かれたとしたら、吾輩は米砂原醫院を推しますね。

というわけで、ホラーゲームとしては過去作に及ばない点もありますけど、鳴蟇村もインディーゲームとして悪くないと思います、普通にアリです。
鳴蟇村の考察をやってみよう
続いて、作中で気になったところや分かりにくかったところの考察をやってみますです。
当たり前ですけど、公式に裏を取ったりはしてないので個人的な推測の域は出ません。
こうやって想像するのがホラーゲームの醍醐味でありますね( ゚Д゚)

今回は歴史の考察なんかもする場面がありまして、そういうところは試験的にChatGPTにずんだもん役をやらせて登場してもらっています。

懸命な判断エンド後の主人公
村に入らずさっさと帰ってしまった主人公。
スレ民には腰抜け呼ばわりされ、行けば分かると反論してましたが、夜の10時も過ぎているのに誰か来た、と言って、それっきり姿を消してしまいました。

その後主人公はどうなってしまったのか?
多分ですけど、入り口の小屋に大蔵省の資料が残っていたことから、村に関わっていた省の人間、またはその息のかかったチンピラあたりが訪ねて来たのではないかと。
まだ、村の入り口に大蔵省職員の詰所があったとか、そういう余計なことも言ってませんし、単なる虚言として処理できるタイミングですな。
なので、いくらかの金を握らせるとか脅すとかして主人公を黙らせたのかなって想像できますね。
それでスレからも姿を消したってことです。
欲が生んだ悲劇とは?
なぜ、金を持ち帰っただけでそんなエンディングになるんでしょうか?
仮説1、村にあった金を追ってヂウ様が付いてきた説
…を最初に考えたんですけど、出這の札を持って出たグッドエンディングでは許されてるっぽいのでこれは却下。
仮説2、これもスレを見て大蔵省関係者が来たのか説
ですが…まあ、そうだとしたら金は没収されそうなので悲劇的ではあります。
でもそれにしては“賢明な判断”とニュアンス的にギャップありすぎないかっていう。
エンディング名から察する感じだと、もっとひどい目に逢ってそうではあります。
仮説3、目の無い村人達が追って来た説
目の無い村人は異界化した村にしか現れないという条件はありますけど、説得力がありそうなのはこれ。
とりあえず村人目線で言うと、主人公は村の金を盗んだ、ミグクの役目をバックレたという2つの罪を犯してますな。
ミグクでも出這の札があれば村から逃げられるくらい、札のルールは強力なようですが、それはヂウ様のルール。
よってミグクバックレはセーフだとして…。
村人は元々札を使う側なので、村人なら主人公を追うことができるかもしれません。
ヂウ様から村を出る許しをもらう必要はあるでしょうけど。

多分ですけど、目の無い村人は既にヂウ様の畜というよりは倦族化してるように思えますので、村人に動機があれば割りとそのへん緩いのかも。
とはいえ、ヂウ様と村人ではやはり立場が違うので、金を盗まなければ村人の都合には触れず、出這の札のルールが優先される…っていうのはどうでしょうな( ゚Д゚)
もし、よもつへぐい的な概念がアリだとしたら、村の金は村のもの、この金を持ち帰ったことで、自分の家が村の一部だと見なせる状態を作ってしまったのかも。
持ち出された金を“村の一部”とする考え方です。
作中でも、読み物でヂウ様が「我が金」と言っています。

それで、村と主人公の家が繋がってしまい、そのルートを通って異界の村人が主人公を追ってきてしまったなら、欲が生んだ悲劇とも言えます。
主人公がヂウ様に目を付けられたタイミング
グッドエンディングで、主人公は自分に口吸いの御印が付いてることに気付いてしまいました。
では主人公は、いつヂウ様からミグクにされてしまったんでしょうか?
多分、主人公が村に入った時点でヂウ様に御印を付けられたと考えてます。
ヂウ様は遊んでただけ
ゲームとしてはチェイスにもならないくらいしょうもない追い方をしてくるヂウ様( ゚Д゚)
まあでも、侍を蹴散らしたりしてるわけで、力は本物だっていうのは分かりますな。
儀式の間ではデカ面晒して超スピードで迫って来たり、逃げた先の出口に先回りしてたり、ガチればやっぱり逃げられない存在だっていうのは示唆されておりますね。
なので主人公が村に入った瞬間に食い殺すこともできたと思いますが、ヂウ様は自分が決めたルールを律儀に守ってただけかもしれません。
- 御印を付けてミグクを指名
- 信仰の標が貼られた家には入らない
- 出這の札を持ってれば村を出られる
- ミグクは儀式の間で食う
- その前に村人やヂウ様に捕まってもまあよし
目の無い村人に倒された後のことは描写無いですけど、儀式の間に連行されてたのかも。

要はヂウ様に超ナメプされてたってことです。
おかげで脱出できたわけですけど( ゚Д゚)
村人の視線がミグクに対するそれ
村が異界化してない状態で現れる村人の霊らしきものが、始終異様な雰囲気を放ってましたな。
病院のおっさんも銭湯の子供も、外界から遮断された村の人間がよそ者に向けるとは思えない、気持ち悪い笑顔を向けてきました。

大して意味の無いホラー的な演出としてスルーすることもできますが、これ、もしかしたら主人公が既にミグクだったからじゃないかって。
村のミグクの扱いは、作中でもところどころで分かるように資料がありましたね。
賀田倉醫院にあった読み物なんかからでも、大人が書いた、他人が読まないであろう日記でミグクの子供に敬語使ってたりと、敬意の払い方はそれなりにガチっぽいです。
とにかく大事にされるみたいなので、村人がやたらニヤニヤ笑顔を向けてくる不自然さも、こう考えればなんとなく納得できます。
なので、村人と遭遇する前の時点で既に主人公はミグクだったのかなと思えるということです。
村人がハゲばっかりな理由を考えてみる
根拠は全然無いんですが、掟には書かれてない不文律みたいな感じで「男は全員スキンにすること」みたいな決め事があったのかもしれませんね。
序盤、古谷家に男性が入っていく幻影を見ましたが、彼には髪がありましたな。

おそらく、彼は読み物に出てきた雑誌の記者なんだろうと予想できまして、村人は何かしら理由があって大人も子供も頭を剃ってるんだろうと思われますね。
しかし、吾輩は民俗学には疎いので、自分では理由を考えられません( ゚Д゚)
ここはひとつ、AIならどう考えるか聞いてみましょうか。

OK、任せて!
民俗学的に見ると、
男性のみ剃髪している共同体は、
「危険・境界・供犠・外部との接触」を
男性に一身に引き受けさせている社会
として、かなり整合性が取れる。
見た目の異様さよりも、
役割分担が身体化した結果と考えるのが一番自然。
① 入村・所属を示す通過儀礼説
最もベーシックで強い説明。
剃髪は世界各地で
通過儀礼
として使われてきた。
- 髪=個人性・過去・俗世
- 剃る=一度「前の自分」を殺す
- 共同体に再所属する
この場合、
男性は「村に属する条件」として剃髪を義務づけられている。
女性は
- 血縁
- 出生
- 婚姻
によって村に属するため、
身体改変が不要、という説明が成り立つ。
② 男性=山と契約する側という役割分担
山の神・禁足地・異界が絡む場合、かなり説得力がある。
- 山に入る
- 狩る
- 伐る
- 神と直接向き合う
こうした危険な行為は男性の役割とされがち。
剃髪はその印であり、
「この者は人間社会より
山の論理に近い存在だ」
というマーキングになる。
女性は
- 里
- 家
- 継続
を担う側なので、
人間性を保持するために剃られない。
③ 男性は供犠・代替可能な存在という冷たい構造
かなり厳しいが、民俗的には成立する。
供犠
の発想では、
- 村を存続させるには女性が必要
- 男性は数が減っても共同体は続く
という現実的判断が働く。
剃髪は、
- 個体差を消す
- 誰が選ばれてもおかしくない
- 常に「贄候補」である
ことを可視化する行為。
恐怖を薄めるためではなく、
恐怖を日常化する装置として機能する。
④ 髪は霊力を呼ぶ、だから剃る
より呪術的な説明。
多くの文化で、
- 髪は魂が宿る
- 髪は霊を引き寄せる
- 髪は呪詛の媒介になる
と考えられてきた。
山の神や怪異が強い地域では、
「憑かれやすい男性の霊的アンテナを切る」
ために剃髪する。
女性は
- 媒介
- 器
として扱われるため、
剃る必要がないという逆転構造も成立する。
⑤ 異形化による境界の可視化
これは見た目の効果を最大限に使う解釈。
- 村の男は一目で「外と違う」
- 人間だが、完全には人間でない
- 山の神に近い側の存在
剃髪によって、
「ここは普通の村ではない」
というメッセージを
言葉なしで伝える。
外部者が感じる違和感そのものが、
信仰の一部になる。
組み合わせるなら一番きれいな形
一つに決めなくてもいい。
たとえば、
- 表向きの説明:①(古い習わし)
- 実態:②+③(山と供犠の役割)
- 呪的理由:④
- 見た目の効果:⑤
と重ねると、
「合理的で、残酷で、
誰も完全には間違っていない村」
になる。
まとめ
村の男性が全員ハゲなのは、
- 奇をてらった設定ではなく
- 信仰と社会構造が身体に刻まれた結果
として、民俗学的に十分成立する。
むしろ怖いのは、
それが合理的に見えてしまうこと。
この手の設定は、
説明すればするほど
「あり得たかもしれない村」になる。
いつもの通り、詳しく説明してくれましたな。
① 入村・所属を示す通過儀礼説や、⑤ 異形化による境界の可視化については、今回の鳴蟇村では当てはまらないかもしれませんけど、いずれも説得力を感じる回答でありました。
制作上ハゲな方が楽ってのもあるかもしれませんけど、村人だけがそうってなると、やっぱり何か理由があるのかなって考えちゃいますよね。
すぼみさんとは何だったのか?
これ、めちゃくちゃ難しい話ですな( ゚Д゚)

サブイベント的に出てくる“悪霊”ですが、作中でこれがなんなのかを考える材料が少ないです。
まず材料をまとめてみましょう…。
- 小学校の女の子の夢に出てきた
- 女の子に特別な石を使わせた
- 別の資料によると、石に描かれた紋様は「村を害する悪霊を封印する」ものらしい
- すぼみさんのシルエットは紛失した市松人形によく似てる
- 儀式をすると願いが叶うらしい(女の子談)
…ということで、鳴蟇村みたいなところに、なんでそんな石があるねん?ってとこからですかな。
誰がすぼみさんを石に封じた?
ヂウ様だと考えるのが妥当でしょうか。
神職のような人はいなそうでした(ヂウ様関連の儀式は村長仕切りとして)。


大体、嘉吉三年から地方大名の落武者が少数住んでるだけの村ですし、そんな村人の中にすぼみさんを封じるような霊能者や、悪霊を封じた石だと分かる知識を持つ人がいるっていうのはちょっと…。
そもそも村内の宗教と言えばヂウ様信仰ですから当たり前ですね…で、その仮定で話を進めるとして…。
ヂウ様としては、普通の人間なら喰っちまえば済む話なので、だとすれば、すぼみさんはヂウ様ですら封印するくらいしか対処のしようのない存在と考えることもできます。
すぼみさんはいつから村に?
かといって、大昔から村にいたわけじゃないようにも思えます。
すぼみさんの儀式を主人公が再開した時、現れたシルエットは寄贈された市松人形のそれでありました。
ここでちょっと違和感ありませんか?
鳴蟇村に寄贈?誰が?

存在自体を消された村に人形が寄贈されるなんて妙な話ですが…そんなことをする人がいるとすれば大蔵省です。
外界で村の存在を知ってるのは、村を逃げ延びた勇、政五郎の他には大蔵省だけなので、必然的にそういうことになりますな。
なので、村がヂウ様に滅ぼされる少し前…昭和30年代頃に大蔵省から寄贈されたのかなって思います。
すぼみさんは大蔵省が村に送ったヂウ様への刺客説
なんで大蔵省がそんなもんを村に送ったのかですけど、市松人形を式神か、それに類する呪物として村に送ったのではないかという仮説を立ててみました。
作中の読み物にある通り、金と物資の取引上、外界の人間でもごく一部の者はヂウ様の存在を知ってるわけですが、できることなら金が大量に採れる鳴蟇村を管理下に置きたいっていう目論見は常にあったと考えるのが自然かなと。
じゃあ鳴蟇村を政府の管理下に置きたいってなったとき、当然大蔵省としては一番邪魔なヂウ様をどうにかする必要があります。
だからっていきなり式神とか発想しちゃうのも、ちょっとぶっ飛んでる気もしないではないですけど、そもそも相手がヂウ様っていう人知を越えた存在ですから、それくらいのことはするかなって。
大蔵省の当初の狙いは、すぼみさんをヂウ様に代わる崇拝の対象として村に定着させてしまうこと。
なので、すぼみさんには儀式をすると願いを叶えるという役割を、施術者から与えられていたかもしれません。
願いを叶えてくれる神様ってのが一番手っ取り早かったんでしょうが、要は村人にヂウ様より都合のいい崇拝対象を与えたかったわけですな。

で、もし本当に簡単に願いを叶えてしまう神が村に君臨してしまったら、飴と鞭で村を支配しているヂウ様には分が悪くなってしまいます。
ただ村も村で、初代村長が決めた掟や長年のヂウ様信仰など、守りは固いですね…特に村の大人は絶対に認めないでしょう。

ですが、もし初めからすぼみさんの狙いが子供だけだとして、子供たちの中でだけすぼみさん信仰が芽生えたとしとら、長期的にはヂウ様信仰が崩れる可能性はあります。
この場合ヂウ様が一番困るのは、ヂウ様よりすぼみさんへの信仰力の方が上回ってしまうこと。
神というのは信仰力が多いほど力を持つというのはよくある話で、これは式神も例外にはなりません。
これですぼみさんがヂウ様より力を持ってしまえば、ヂウ様は最悪村を追放されるまであるかもしれませんね。
ただし…、前述のとおり作中の読み物でヂウ様が「我が金」と言っていますので…。
村からヂウ様を追い出した後に金が採れるかどうかは疑わしいところでもあります( ゚Д゚)
この仮説を正とした場合に、村で起こった出来事
- すぼみさんが寄贈の市松人形を寄り代として鳴蟇村に侵入
- ヂウ様がすぼみさんの存在を察知、石ころに追いやり封印の紋様を施す
- ヂウ様が村長に“悪霊を封じた石”として伝える、同時に作中のメモが残る
- すぼみさんが村の女の子の夢に現れ、こっくりさんの儀式に似た形でコンタクトを試みる(理想としては、子供に封印を解除させようとした?)
- 女の子が儀式を実行するが、教師に見つかり強制的に中断されてしまう、すぼみさんの石は没収され村長宅に
- 儀式の中断により、すぼみさんが荒神化
- ミグク・勇の脱走により、村が全滅
- 儀式を再開した主人公の前にすぼみさんが現れる
- 主人公がすぼみさんを成仏させてしまう
ヂウ様は神なのか化物なのか
ヂウ様は鳴蟇山の土地神であり、村を異界に変えてしまうなど、古神道的ホラーの要素が多くみられますが(もっと言うなら、さらに原初のアミニズム思想)、現代の我々から見れば破壊的で、性格が悪くて、ある意味かまってちゃんな性悪妖怪にしか見えません。
果たしてヂウ様は崇拝に値する神だったのか、それとも忌むべき化け物だったのか?
昔は神とは人格ではなく現象だった
村人たちが自分たちを、「ヂウ様に飼われる畜」であること自覚しながらもヂウ様を崇拝していたのは、別におかしいことではありませんね。
そもそも古神道は教祖がおらず、経典も無く、善悪の基準も曖昧、または全く存在しないものです。
古神道は自然への信仰や距離感が本質であります。
山の神が人を食ったり、生贄を求めるなんてのも、自然のふるまいそのものを擬人化したものとして伝わってるものが多いですな。

村に金という恵みをもたらし、また怒りに触れれば人を殺したり閉じ込めたりする。
往々にしてこのような現象を神として祀るのが、昔から行われてきた自然信仰であります。
そういう視点で見るなら、ヂウ様は神と呼べます。

酷い見た目や悪臭など、明らかに不浄のものでありますが、そういうのも言ってしまえば後付けの設定で、昔はそんな判断基準も無かったわけですし。
現代の価値観で見ればただの妖怪・もののけ
今の神道のように、天照大御神や大国主命って感じで神が人格を持ち、人間に都合のいい存在として祭り上げられるようになる過程で、その辺の状況は大きく変わっていきましたな。
人を食ったり生贄を要求するような存在は、荒ぶる神、もののけ姫みたいな祟り神、妖怪というカテゴリに追いやられていったわけで。
ゆえに、そんな危なっかしい神はホラーの題材として非常に扱いやすいものでもあると言え、現代ではこういう化け物をどうにかするゲームが多く出ているんですな( ゚Д゚)
ただ、そういうものも昔は全部一緒くたに神としてまとめて崇められていたということで、ヂウ様=神と解釈しても別に不都合はなさそうです。
福島県とか、鳴蟇村に出てくる名称の元ネタを考えてみる
DorsalFin Studioの3作品は、すべて福鳥県という架空の場所が舞台になっております。
この鳴蟇村に出てくる名称も、実在の名称をもじったものを多く使用しているように思われますが、じゃあ、元ネタはなんなんでしょうか?
福鳥県=福島県はすぐに分かりますね。
村長の恫馬(桐馬?)は、相馬が元ネタになってるのかなって予想できます。
仇敵白川は白河結城かな…下野国結城の分家として、奥州南部に配置された家ですが、この辺が当たり障りなさそう…。
村の飢饉の折、山を掘って出てきた金を持って村長が訪れたのは岩城藩という藩の城でした。
この岩城藩は磐城平藩のことだと思われますな、現在の福島県いわき市に城跡があります。

恫馬(桐馬?)や白川の裏付けは?
あくまでIF設定として仮説を出せる状態に留まっています( ゚Д゚)
詳しくは、動画の方を見ていただくのがいいかと。
17:29のところから、これについての話をしております。
福島県の山で、鳴蟇山のモデルになったのは?
これも動画で話してますが、ChatGPTに聞いたところ以下のようになりましたな。
動画ではずんだもんにChatGPTの話を読み上げてもらっています。

結論から言うのだ 🌱
**「鳴蟇山」のモデルにできそうな山は、福島県内に“いくつも実在する”**のだ。
しかも条件――
- 山岳信仰
- 禁足地・入山忌避
- 古い伝承や異界感
これを満たす場所が、わりと普通にあるのだ。
🏔 第一候補:阿武隈山地(あぶくまさんち)
これは最有力モデルなのだ。
- 福島県浜通り〜中通りに広がる山地
- 高山ではないが、深く・人を拒む地形
- 小集落・廃村・山中信仰が点在
鳴蟇村が
- 浜通り側(いわき・相馬)
- そこから山に入った場所
という設定なら、
阿武隈山地は地理的にも完璧。
「逃げ込んだら戻れない山」
として、ものすごく現実味があるのだ。
⛰ 個別に名前を挙げるなら
● 霊山(りょうぜん)
- 山岳信仰が非常に強い
- 中世武士・修験・霊場の山
- 「死者の山」「戦の山」という記憶を持つ
鳴蟇山を
霊的に格の高い山
として描きたいなら、相性がいいのだ。
● 飯舘村 周辺の山々
- 阿武隈山地の奥
- 古くから「山深い」「隔絶された」印象
- 民俗・伝承の記録が多い
村が隠れる・閉じる
という鳴蟇村の性格とよく噛み合うのだ。
● 磐梯山
- 圧倒的な神格
- 荒ぶる神の象徴
- 噴火・崩壊の記憶
ただしこれは
存在感が強すぎる。
鳴蟇山が
- 禁足地
- 人を喰う神
- じわじわ追ってくる
タイプなら、
磐梯山は少し派手すぎるのだ。
🌑 なぜ福島の山は「鳴蟇山」に向いているのか
これは土地の性格なのだ。
- 奥州の入口
- 関東と東北の境界
- 海と山が急激に切り替わる
- 武家・逃散・敗者の歴史が多い
つまり、
人が「消える理由」を
山がちゃんと持っている県
なのだ。
🕯 ずんだもん的まとめなのだ
- 鳴蟇山のモデルは
→ 福島県内で十分成立する - 一番自然なのは
→ 阿武隈山地の無名の山 - 特定名を出すなら
→ 霊山・飯舘周辺 - あえてぼかすなら
→ 「どこにでもありそうで、
どこにも特定できない山」
これが一番怖いのだ

作中では、村長が岩城藩(磐城平藩)に徒歩で行ってると思われるんだよね。
その条件を加味するとしたら?

了解なのだ 🌱
**「村長が徒歩で磐城(いわき平)まで行ける範囲」**に限定すると、
鳴蟇山のモデルは かなり絞れるのだ。
結論から言うと――
阿武隈山地の南部〜東縁、いわき市の背後の山々が最有力なのだ。
🧭 徒歩前提での現実的な距離感なのだ
● 徒歩で「山 → 磐城(いわき平)」
- 1日〜2日圏内
- 山道・獣道・古道を使う
- 村長クラスなら慣れている前提
この条件だと、
会津方面・磐梯山方面は遠すぎる
霊山(伊達側)も距離が厳しい
という判断になるのだ。
🏔 最有力エリア①:旧・川前村(現いわき市川前町)
ここ、かなり「鳴蟇村」っぽいのだ。
- いわき市の中でも特に山深い
- 阿武隈山地のど真ん中
- 平(磐城)まで徒歩圏
- 集落が谷ごとに孤立しやすい
設定としては、
山を下りれば磐城、
でも普段は閉じている村
が自然に成立する。
🏔 有力エリア②:旧・田人村(現いわき市田人町)
こちらもかなり良いのだ。
- 山と沢に囲まれた地形
- 浜通りと中通りの“境界寄り”
- 古くから山仕事・林業の土地
鳴蟇村を
「逃げ込んだ先の村」
として描くなら、田人町側は相性がいい。
🏔 有力エリア③:いわき市北西部〜双葉郡境界の山
- 行政境界が入り組んでいる
- 昔の国境感が強い
- 禁足地・立入忌避の話を載せやすい
「どこの村かはっきりしない」
という鳴蟇村の性格に合うのだ。
🌑 なぜこの範囲が一番リアルか
理由はシンプルなのだ。
- 磐城=生活圏・行政圏の中心
- 山は
- 隠れる場所
- 逃げる場所
- 信仰が濃くなる場所
徒歩で行ける距離に
「文明」と「異界」が並んでいる。
これは福島、とくにいわき周辺の
地形そのものの怖さなのだ。
🕯 ずんだもん的まとめなのだ
- 徒歩で磐城に行ける
- 山深く、閉じた村
- 禁足地と山の神が成立する
この条件を全部満たすのは、
阿武隈山地南部
─ いわき市川前町・田人町周辺の無名の山
ここが、
鳴蟇山のモデルとして
いちばん現実的で、いちばん嫌な場所なのだ 🌱
という回答になりました( ゚Д゚)
ふう…(何この文字量)。
以上で、鳴蟇村のプレイレビューと考察を閉じたいと思いまする。
今度は別のゲームでお会いできますれば幸いに存じますね。
それでは、また何かの機会がございましたら、よろしくお願いいたします。
サヨナラー( ゚Д゚)ノ











ということでChatGPTにこの辺どうなのか聞いてみますよ。
鳴蟇村の男性だけ全員ハゲ頭だったのには何か理由がありそうだけど、これ、どう考える?